ひとり農業の4つのデメリット
「ひとり農業しようとしてるけど、やっていけるかな?」
「どんなことが、ひとりで農業すると大変だったりするかな?」
って思ったことありません?
こんにちは、ゆびです。
自分もそうでして、結構漠然とした不安におそわれますよね。
「自分の身ひとつで、農業始めていけるかな?」
って思ったり。
今でこそ、15年近く農業やってきて、周りのスタッフと一緒に農業しているから気づきましたが、
ひとりで農業してるときって、メリットもあればデメリットもあって、
このデメリットが非常にもったいないなって思うんですね。
ですので、今回の内容を聞いていただくことで、ひとりで農業をするときのデメリットが分かるようになりまして、
そのデメリットを意識することで、ひとりであっても農家として成功をおさめられるヒントになるかと思います。
目次
ひとり農業の4つのデメリット
先に結論をお伝えしますと、
- 仕事が進まない
- 代われない
- 話せない(喜び、悲しみを共有できない)
- 怠ける
ひとつずつ、みていきます。
仕事が進まない
ひとりだとなかなか農作業が進みません。
法人にいたときは4、5人でやっていたので、「この面積ならこれくらいでできるな」ってのが大体
頭でわかるんです。
でもいざひとりで農業やってみると、「あれ、全然進まない。どうしよ」って焦ってきます。
「そりゃ人の手の数が違うからね。」
って思われるかもしれませんが、単純にそれだけじゃないんですね。
作業を分担できるから。その場所に人がいるから早くなるんだ。って気づきました。
どういうこと?
例えば、ささいなことで軽トラに荷物を思いっきり載せて、ロープで縛ろうとしたとき、
1人だと、運転席側と助手席側へ行ったり来たりしなきゃロープをかけられません。
しかも、ちゃんとかけられたと思って反対側へ行ってみると、肝心なところにロープがかかってなくて、またやりなおしたり。
けれども、2人ならそれぞれの側にいるので、行ったり来たりする必要がない。
そして、ちゃんとロープをかけたい位置にかかっているか確認できる、もしくは手で押さえておくことができる。
もう圧倒的にひとりよりも2人のほうが早いです。
他の例だと、稲藁を軽トラに積むとき、
1人だと稲藁を荷台にのせて、自分が荷台にのぼって稲藁の位置をしっかりと決めて、また降りて…
でも2人なら1人が荷台、もう1人が稲藁をわたすようにすれば、もう綺麗に隙間なくきっちり積めます。
もう圧倒的に1人よりも2人の方が早いです。
野菜の苗の植え付けとかも、その日中にやってしまいたい!といった時間制限がある場合、
ふたりなら、1人が苗を配って、もう1人が植え付けて、といった具合に作業を分担することで、
その作業に集中できて、早く終わることができます。
二度手間にならないために
また2人ならそれぞれの視点や考え方で、農作業を進めることができます。
すももの摘果を2人でやったときに、その木を見直したら、
相手の見落としをこちらが気づくこともできます。
こちらがうっかり忘れていた作業も、相手がいれば忘れずに済むこともあります。
ひとりだと、その見落としが原因で「また脚立のぼらなきゃいけないの?」ってなったりして
時間のロスにもつながりますよね。
代われない
1人だとすべての仕事をしなきゃいけません。
農作業以外にも、伝票かかなきゃ、市役所いかなきゃ、農協いかなきゃ、注文しなきゃとすべてをこなさなきゃなりません。(深夜は伝票つくってた)
また、体調悪いとき、風邪ひいたときに休めないです。
どうしても今日収穫しないと、明日には熟度が進んで出荷できない…
ってなったときに、誰かがいると「代わりにやってくれる?」ってお願いできますが、ひとりだとそうはいきません。
話せない(悲しみを共有できない)
人がいることで、言いたいこと、うまくいったこと、きつかったことそれぞれ話せますが、
ひとりだと誰ともその想いを共有することができませんよね。
1人作業が好きな僕であっても、
僕ひとりでやってたとき、一言もしゃべらなかった日とかざらにありました。
そんなとき「自分何やってるんだろう…」ってふいに思ったこともあります。
怠ける
やっぱ人がそこにいた方が仕事します。
ひとりでやってたときは、ふと立ち止まったり、やけに休憩が長かったり、完全にマイペース。
それもいいことではありますが、今思うと「仕事終わらないから長時間やるんじゃなくて、その時間内に終わらせとけ」って
昔の僕に言いたいです。
それで寝る時間がなくなったりしてて、自業自得でした。
まとめ
いったんここで話をふりかえっておきますと、
ひとり農業の4つのデメリット
先に結論をお伝えしますと、
- 仕事が進まない
- 代われない
- 話せない(喜び、悲しみを共有できない)
- 怠ける
でした。
ここまできいて、「やっぱ1人だとデメリットあるなー」「人を雇ったほうがいいのかな?」
って思われるかもしれませんが、
当時の僕は人を雇う余裕なんて無かったんで、「ひとり農業」の選択しかなかったんですね。
なので、どうやってこのデメリットを克服していったのか?っていうのが
次の2つ目のチャプター、僕が実際にとった策の内容になります。
僕が実際にとった策(ふたつめ)
仕事が進まないなら?
いかに無駄な動きをしないようにするか?もっと省ける作業は無いか?を徹底して、効率よく動くようにしました。
それで仕事を早く終わらせるようにしていきました。
代われないなら?
仕事に関しては、やっぱまとめてその仕事に集中したほうが結果的に早くなるんで、
農作業以外の仕事やるときは1日事務やったり(雨の日をねらって)しました。
農繁期は畑仕事優先にしたいので、春になる前に夏場必要になる事務仕事を準備しておいたりして、
年間の労働をなるべく平らにしょうとしました。
体調がすぐれないときは、もう畑でるしかないですよね。
ただ最低限のことをやって早く家に帰るみたいな感じでした。
ここで誰か人に頼れたら本当にいいですよね。
話せないなら?
農業日誌に書きまくりました。
そこから自分の頭の中も整理されてきてスッキリするし、
客観的に向かう方向性が見えてきたりもします。
結構、ノートに書くって今でもやりますけど有効です。
怠けるなら?
自分でゲーム始めました。
タイムアタックです。
昨日かかった時間よりも、今日はタイム(スコア)を上げるぞって思って農作業してました。
結果的に、無駄な時間を過ごすことなく、効率的にうごけるようになりました。
以上が2つ目のチャプター、僕が実際にとった策の内容でした。
終わりに
いかがでしたか?
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
あなたにとって、僕のこれまでの学びや経験、考えが参考になれば幸いです。
それではまた別のコンテンツでお会いしましょう。
終わります。
「もっと、農業に夢中になっちゃおう。」
みなさんに、もっと、農業に夢中になっていただきたい想いで、
いろんな農業に関する情報発信をしています。
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ご覧いただきまして、ありがとうございました。
written by 農業、始める