JAが農家にしかけてた、ズルい出荷の仕組み
JA出荷をしていますか?
もしそうなら、以下のような疑問を持ったことはありませんか?
- なんのために農業してるんだろう?
- 出荷してると、たまに違和感を覚えるんだけど
- JAの提示する売値は本当に信頼できるのか?
- 品評会は何の意味があるのか?
- 購買で買うものは必要なものばかりなのか?
私も独立した当初はJA出荷オンリーでしたが、色々と疑問に思うことがありました。
そして調べてみると、JAが農家を操っているズルい仕組みを発見しました。
この記事では、その仕組みを具体的に紹介します。
そして、その仕組みを逆手に取って、自分の農業を有利にする方法もお伝えします。
この記事を読むことで、あなたは以下のメリットを得ることができます。
- JAの罠にひっかからず、変な価値観に惑わされない
- 常に冷静な目で市場や消費者のニーズを見ることができる
- 農協のためではなく、食べて「おいしい」と喜んでくれるお客様のための農業をすることができる
目次
JAが農家にしかけてた、ズルい出荷の仕組み
それでは早速、本題に入りましょう。JAが農家にしかけてた、ズルい出荷の仕組みとは何でしょうか?
ざっくり言うと、以下の3つです。
- 高い売値の提示
- 品評会
- 購買への誘導
それぞれ詳しく見ていきましょう。
高い売値の提示
出荷したあとに、共選所やホームページなどで高い売値が張り出されます。例えば、「1パック800円」だったり「青秀は一箱3000円」だったりします。
これに目がくらんでしまう農家さんが多いです。自分もそうだったんですけど、「すごい!こんなに高く売れたんだ!」と思ってしまいます。
でもこれは罠なんです。実際に手元に残るお金はそんなに多くありません。なぜなら、
- そこからいくつもの手数料が引かれる
- 下の階級の売値はかなり安い
ということがあるからです。
手数料というのは、
- 出荷手数料
- 選果手数料
- 運賃
- 箱代
- 管理費
- 事務費
- 税金
などなどです。これらが引かれると、高く見えた売値もぐっと下がります。
また、下の階級というのは、
- 秀
- 優
- 良
- 可
などの等級のことです。これらは見た目や大きさなどで決められますが、実際には消費者にはあまり関係ありません。
でも、JAは下の階級の売値をかなり安く設定しています。
例えば、青秀が3000円なら、優は2000円、良は1000円、可は500円という具合です。
これによって、農家さんは高い売値を目指して、
- 余計な農業資材を使う
- 時間や手間をかけすぎる
- 採算度外視の栽培になる
ということになります。これはJAの思うつぼです。なぜなら、
- 農業資材はJAから買わせる
- 時間や手間をかければかけるほど農家の利益が減る
- 採算度外視の栽培では農家が続かない
ということになるからです。
つまり、高い売値の提示は、農家を騙して利益を吸い取る仕組みなのです。
品評会
品評会というのは、共選所で行われる農産物の審査会のことです。ここでは、
- 傷がないか
- 大きさは均一か
- 色や形は美しいか
などの基準で農産物を評価します。そして、最優秀賞や優秀賞などの賞を与えます。
これによって、農家さんは品評会で高い評価を得ることを目指して、
- 見た目にこだわる
- 大きさや形にこだわる
- 他の農家と比較する
ということになります。
これもJAの思うつぼです。なぜなら、
- 見た目にこだわればこだわるほど農業資材を使う
- 大きさや形にこだわればこだわるほど時間や手間をかける
- 他の農家と比較すればするほど競争心が煽られる
ということになるからです。
つまり、品評会は、農家を狂わせて利益を吸い取る仕組みなのです。
購買への誘導
購買というのは、JAが運営する農業資材や生活用品などを販売する店舗のことです。ここでは、
- 農薬
- 肥料
- 種苗
- 道具
- 食品
- 衣料品
- 家電製品
などなどが売られています。
これによって、農家さんは購買で必要なものを買うことになりますが、
- 必要以上に買わされる
- 高い値段で買わされる
- 他に選択肢がないと思わされる
ということになります。
つまり、購買への誘導は、農家を囲い込んで利益を吸い取る仕組みなのです。
その仕組みをうまく利用した僕の経験談
ここまで、JAが農家にしかけてた、ズルい出荷の仕組みについてお話ししました。
でも、これを知っているだけでは意味がありません。
大事なのは、どうやってその仕組みを自分の農業に活かすかです。
そこで、私が実際にやってみた方法を紹介します。私は、
- 取引先への価格提示
- 地域での信頼
- amazon化
という3つの方法で、JAの仕組みを逆手に取って、自分の農業を有利にしました。
取引先への価格提示
私はJA出荷だけではなく、直売や卸売も行っています。その際に、JAの高い売値の提示を利用しています。
具体的には、JAで高く売れた農産物の精算書やホームページのスクリーンショットを取って、それを取引先に見せています。
そして、「これが卸価格です」と言って、自分の農産物の価格を提示しています。
これによって、取引先は、
- 私の農産物が高品質であると認識する
- 私の価格が妥当であると納得する
- 私と長期的な関係を築きたいと思う
ということになります。これは私にとって非常に有利です。なぜなら、
- 私の農産物が高く売れる
- 私の利益が増える
- 私の安定した取引先が増える
ということになるからです。
つまり、取引先への価格提示は、JAの高い売値を自分の武器にする方法なのです。
地域での信頼
私は品評会という名の出荷場にも参加していました。
その理由は、
- 地域の農家と交流する
- 地域の消費者とコミュニケーションする
- 地域で自分のブランドを作る
ということです。
品評会では、地域の農家や消費者が集まります。そこで私は、
- 農家同士で情報交換や相談をする
- 消費者に自分の農産物や栽培方法を紹介する
- 消費者からフィードバックや要望を聞く
ということをします。これによって、私は、
- 農家から尊敬される
- 消費者から信頼される
ということになります。
つまり、地域での信頼は、品評会を自分のPRにする方法なのです。
amazon化
私は購買で買うものをamazonの代わりとして利用しています。
なぜなら、
- すぐに資材を届けてくれる
- 融通をきかせてくれる
ということになります。
これは私にとって非常に有利です。
終わりに
いかがでしたか?
今回は、JAが農家にしかけてた、ズルい出荷の仕組みと、その仕組みをうまく利用した僕の経験談についてお話ししました。
あなたもぜひ、この記事を参考にして、JAの仕組みを自分の武器にしてください。
この経験談が少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
参考になりましたら幸いです。
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written by 農業、始める