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【難関かも…】農業で食べていける人、上位何パーセント?

農業で食べていける人のイメージ1

農家として生計を立てたいけど、現実問題どれぐらい大変なんだろう?
そんな不安を抱えている方も多いと思います。

私もそうでした。

実家の農業を息子に継がせたくないという農家さんもいるくらいですから、ゼロから始める私は本当に食べていけるのかと不安でした。

「農業で食べていけないほど大変な仕事なんだ」という自覚がなくて農業を始めてしまうと、中途半端で挫折してしまったり、後悔したりすることになります。

ですので、この記事を読んでいただくことで、

  • 農業で食べていく覚悟を自覚できる
  • 中途半端に農業をやらない
  • 100%の力を出し切って、のびのびとした農業ライフを送れる

ようになれます。

農家になろうか迷っているあなた、
覚悟を決めきれないでいるあなたにとって参考になれば幸いです。

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農業で食べていける人の定義

私は、「専業農家かつ65歳未満の人」と定義しました。

専業農家とは

専業農家とは、

  • 同じ世帯の中で他の仕事をしている人がいない
  • 他から収入がある人(不動産など)がいない

ことを指します。

つまり、「農業以外で収入がない人・世帯」のことです。

65歳未満とは

65歳未満という条件を入れたのは、

  • 年金をもらっていない
  • 農業以外に頼らなくても生活できる

ことを示すためです。

「年金をもらいながらだから、そこまで畑やらなくてもいいよ」という方は、「農業で食べていない」と考えました。

だから除外しました。

農業で食べていける人のイメージ2

農業で食べていける人の割合

では、この定義に当てはまる人は全体の何パーセントなのでしょうか?

結論から言うと、

12.1%です。

逆に言うと、残りの87.9%は他から農業以外の収入がある人です。

例えば、ざっくり100人農業をやっています。
そのうち88人は他から収入を得ないと農業だけでは食べていけません。

大半の方は他から収入を得ながら、農業をしているのが実態です。

農業で食べていける人の割合の算出方法

2020年の農林業センサスからデータを参照して計算しました。

農業に従事している人の数

まず、農業に従事している人はどれだけいるのかを見てみましょう。

令和2年の年齢別農業従事者数は2,493,672人です。
これは以下の3つの経営体の合計人数です。

  • 主業経営体(65歳未満の専業農家+第1種兼業農家)
  • 準主業経営体(65歳未満の第2種兼業農家)
  • 副業的経営体(65歳以上)

これが全体の母数です。
つまり、249万人の人が農業に携わっています。

専業農家かつ65歳未満の人の数

次に、専業農家かつ65歳未満の人は何人いるのかを調べます。

実は専業・兼業という分類は2020年で廃止されています。
今は主業経営体・準主業経営体・副業的経営体という分類が使われています。

でも主業経営体は「65歳未満」の条件はクリアしていても、
「専業農家と第1種兼業農家」が混ざっています。

私が欲しいのは「専業農家」だけなんです。

そこで、2015年のデータを参考にして、専業農家と第1種兼業農家の割合を求めました。
全体は607,595人いて、そのうち専業は443,805人です。

つまり72.9%が専業です。

65歳未満で令和2年で414,417人のうち、72.9%が専業農家だと仮定すると、
人数は302,110人になります。

この人数を、農業に従事している人249万人で割ると、

12.1%になります。

これが、専業かつ年金に頼っていない人の割合です。

農業で食べていける人のイメージ3

農業で食べていくためのロードマップ

ここまで聞く
と言うと、農家になるのは大変だと感じるかもしれません。

でも「農業一本で生活したい」という夢を持っている方もいるでしょう。

私が考える、農業で食べていくためのロードマップを紹介します。

他から収入を得ながら農業を始める

私は最初、バイトをしながら農業をやっていました。
でも、自分は本当の農家ではないという罪悪感に悩まされていました。

「兼業農家なんて趣味の園芸だろ」と思っていました。
他から収入があるから、栽培に手間暇かけられているのが不公平だと感じていました。

でも、この実態を知ってからは、心が軽くなりました。
「みんなそうなんだ」と思えたからです。

だから、他から収入を得ながら農業を始めても大丈夫です。
むしろそれが普通だと思います。

ここからスタートしましょう。
あくまで第1種兼業農家からスタートしましょう。

少しずつバイトを減らしていく

次に、少しずつバイトを減らしていくことをおすすめします。

農業の収入が増えてきたら、バイトの時間や回数を減らしてみましょう。

そうすることで、

  • 農業にもっと時間や労力をかけられる
  • 農業の収入に自信がつく
  • 農業のスキルや知識が向上する

ことが期待できます。

もちろん、バイトをやめるタイミングは自分で決めることです。
無理にやめる必要はありません。

自分のライフスタイルや目標に合わせて調整しましょう。

農業で食べていける人のイメージ4

本当の意味での専業農家になる

最後に、本当の意味での専業農家になることを目指します。
これは、「農業以外で収入がない人・世帯」になることです。

これは簡単ではありませんが、可能ではあります。
私もその一人です。

専業農家になるためには、

  • 農業の品質や効率を高める
  • 農産物の販売や加工・加工品販売など多角化する
  • 農地や設備・機械など投資する
  • 農業経営計画や補助金制度など活用する
  • 農協や他の農家と協力する

などの工夫が必要です。

これらは詳しく説明すると長くなりますので、別の記事で紹介したいと思います。

終わりに

いかがでしたか?

今回は、全国で農家として生計を立ててる人の割合についてお話ししました。

あなたの中で、このデータが何かしらの役に立てばと思います。
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
参考になりましたら幸いです。

【参照元】

「もっと、農業に夢中になっちゃおう。」
みなさんに、もっと、農業に夢中になっていただきたい想いで、
いろんな農業に関する情報発信をしています。
【ゆびあぐり】のSNS一覧
https://lit.link/yubiagri

ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める

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