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農協出荷やめたら、ツラい現実が待っていた件

農協出荷やめたら、ツラい現実が待っていた件1

農協出荷から直接取引に切り替えると、どんなメリットがありますか?

  • 仲介料がかからない
  • 自分の農産物の価値を高める
  • 消費者との関係を深める

これらは魅力的なメリットですよね。
私も独立就農1年目はJA出荷オンリーでしたが、これらのメリットに惹かれて、自ら販路を開拓していこうと決めました。

しかし、3年目ぐらいでJA出荷は一切無くなり、すべて全量お取引先様へ納品させていただけるようになりましたが、それはそれで問題点が出てきたんです。

それは何かというと、

  • 好きなだけ出せない
  • 自由に出せない
  • 事務仕事が発生する
  • 取引先を開拓する必要がある
  • 市場価格に左右される

というデメリットです。

これらのデメリットは、農業に特有のもので、他の業種には無い側面が多々あります。
そこからJAの凄さも感じ取れました。JAすごいんですよ。

今回の内容を聞いていただくことで、直接取引したときのデメリットを押さえることができて、これからのあなたの農園のありたい姿、方向性を間違うことなく、のびのびとした理想の農業ライフを短期間で実現することができます。

直接販売でお悩みのあなた、
JAを離れたいけど、なんかもやもやしているあなたにとって
参考になれば幸いです。

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好きなだけ出せない

では早速、本題に入りましょう。最初にお話しするデメリットは、「好きなだけ出せない」ということです。

直接取引では、注文が無ければ出荷できません。
つまり、その数量しか出せないということです。熟してしまうから収穫していきたいけど、出せないことがあるんです。

これは農産物特有の問題ですよね。新鮮さが命ですからね。

一方、JAでは全部買い取ってくれます。数量関係なしです。これは大きなメリットですよね。

自由に出せない

次にお話しするデメリットは、「自由に出せない」ということです。

直接取引では、お取引先様の指定日に納品しなければなりません。
日にちがずれると、キャンセルされたり、減額されたりすることもあります。

しかし、農産物は日にちがずれるだけでも熟度が変わります。
例えば、菊池さんというお客様がいて、毎週月曜日にトマトを納品しているんですが、ある週は日曜日に収穫したら完熟で、月曜日に納品したらもう少しで腐りそうでした。

菊池さんは「こんなトマトはいらない」と言って返品してきました。
それからは、月曜日の朝に収穫して納品するようにしましたが、それでも状態が安定しないことがあります。

一方、JA出荷では休み以外であればいつでも出せます。
こっちの都合がつくんです。これも大きなメリットですよね。

農協出荷やめたら、ツラい現実が待っていた件2

事務仕事が発生する

さて、次にお話しするデメリットは、「事務仕事が発生する」ということです。

直接取引では、見積もりや請求書や納品書などの書類を作成しなければなりません。
また、お金の管理や税金の計算もしなければなりません。

これらの事務仕事は時間もかかるし、間違えると大変なことになります。

しかし、JAでは生産以外はすべてやってくれます。
規模が大きくなるとJAのありがたさが身に染みますね。

取引先を開拓する必要がある

次にお話しするデメリットは、「取引先を開拓する必要がある」ということです。

直接取引では、自分でお客様を探さなければなりません。
これは簡単なことではありません。

どこに需要があるのか、どうやってアプローチするのか、どうやって信頼関係を築くのか、など色々考えなければなりません。

しかし、JAでは誰でも組合員になればOKです。
一年目から出荷先があるんです。これも大きなメリットですよね。

市場価格に左右される

最後にお話しするデメリットは、「市場価格に左右される」ということです。

直接取引では、契約の金額よりも市場JAのほうが高いときがあります。
「こっち出してれば…」って当初は思ってました。

ただこればかりは信用問題にもなりますし、先が読めるメリットがでかいので
今ではJAが高い年でもなんとも思わなくなりました。

しかし、JAでは市場価格に応じて収入が変動します。安い年は泣きたくなりますね。

農協出荷やめたら、ツラい現実が待っていた件3

まとめ

ここで一旦、ふりかえっておくと、

  • 直接取引にはメリットだけでなくデメリットもある
  • デメリットを理解して対策を立てる必要がある
  • JA出荷にもメリットがある

ということです。

では、どうしたらいいのでしょうか?
直接取引のデメリットを克服するには、どんな対策がありますか?

私なりに考えた対策は以下の通りです。

逃げ道をつくる

好きなだけ出せない問題に対しては、逃げ道を作っておくことです。
売れない分を別の方法で処分することです。

例えば、市場に出す、加工品にする、自家消費する、などです。
どんな方法でもいいですが、事前に準備しておくことが大事です。

以上が私なりの対策ですが、実際に成功した例もあります。
山梨県の泉農園さんは、直接取引だけでなく、産直や市場や実験試作などの方法も導入しています。
これにより、出荷量や収入を安定させるだけでなく、自分たちの農業スタイルを確立しています。

農協出荷やめたら、ツラい現実が待っていた件4

終わりに

いかがでしたか?

今回は、農協出荷をやめて直接取引を始めたら、ツラい現実が待っていた件についてお話ししました。

  • 直接取引にはメリットだけでなくデメリットもある
  • デメリットを理解して対策を立てる必要がある
  • JA出荷にもメリットがある

これらのポイントを押さえておけば、あなたも理想の農業ライフを送ることができるでしょう。

こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
参考になりましたら幸いです。

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ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める

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