どの地域で新規就農するのがオススメ?
新規就農して農家になりたいと思っているあなたは、どこで農業を始めるか悩んでいませんか?
場所選びは農業の成功にとってとても重要です。
間違えると、長年苦労することになります。
でも、安心してください。
この記事では、場所選びで大切なポイントをお伝えします。
これを参考にすれば、あなたは失敗せずに、スムーズに就農できます。
目次
まずはやりたい農業を決める
どの地域で就農するかを考える前に、まずはやりたい農業を決める必要があります。
あなたはどんな作物を作りたいですか?
どんな形態で販売したいですか?
どんなお客様に喜んでもらいたいですか?
自分の理想とする農業を明確にすることが大切です。
やりたい作物がある場合
もし、やりたい作物が決まっている場合は、その作物の生産量が日本一の地域がオススメです。
その理由は、「適地適作」の原則です。
適地適作とは、作物に適した土地や気候で栽培することで、品質や収量が向上するという考え方です。
その地域では、その作物に関するノウハウが蓄積されており、JA出荷もあります。生産者も多くて、情報交換や相談もしやすいです。
例えば、ぶどうを作りたい場合は、山梨県がオススメです。
山梨県は日本一のぶどう生産量を誇ります。
ぶどう栽培の歴史や技術が豊富で、品種も多彩です。
また、山梨県では、ぶどうを使った加工品や観光農園も盛んです。
もし生産量日本一の地域が難しい場合は、せめて生産量上位3位に入っている地域が良いでしょう。
例えば、桃やすももなら、山梨県以外にも岡山県や福島県などがあります 。
少量多品目で有機野菜を作りたい場合
もし、少量多品目で有機野菜を作りたい場合は、同じことをしている人の多い地域がオススメです。
その理由は、前例があるからです。
その地域では、有機野菜栽培に適した環境が整っており、続けている人がいます。
また、有機野菜の需要や販路も確保されています。
例えば、山梨県北杜市は有機野菜栽培の先進地として知られています。
北杜市では、有機野菜栽培者のネットワークや協同組合があります 。
また、有機野菜の直売所や宅配サービスもあります 。
生産者が多いところで就農すると間違いない
やりたい農業によって、オススメの地域は異なりますが、共通して言えるのは、生産者が多いところで就農すると間違いないということです。
生産者が多いところでは、農業に関する知識や経験が豊富で、助け合いや協力もしやすいです。
また、その地域の特産品として認知されやすく、販売もしやすいです。
でも、いくつか候補があって、どこがいいのか悩むんだけど?
もし、いくつか候補があって、どこがいいのか悩む場合は、
僕なら都心部に近いところを選びます。
その理由は、送料が安くなるからです。
宅配やネット販売をする場合でも、平均して人口が多い都心部のお客様が多くなると思います。
お客様からしてみたら、なるべくお金がかからないほうがいいですよね。
それだけで優位になれます。
また、マルシェに出店する場合や直接納品する場合でも、都心部に近いという地理的メリットがあります。
山梨県なら、日帰りで都内に1日行けますし、納品もできます。
観光農園をしたい方にとっても、都心部に近いほうがメリットがあります。
東京の方で、さくらんぼを食べたいけど、山形まで行くのはちょっと…でも山梨なら隣で日帰りで行けるバスツアー会社も費用を安く組めるから、お客様に訴求しやすいです。
これが例えば沖縄だったら?
沖縄は観光ブランドが強いかもしれませんが、宅配の送料は高くなります。
僕も実際に経験したことがあります。
地域は決まったけど、さらに細かいところで、どんな畑を選べばいいかな?
地域は決まったけど、さらに細かいところで、どんな畑を選べばいいかな?という方もいるかもしれません。
僕は果樹を作っていますので、果樹目線でお話しますが、僕が特にチェックするポイントは次のとおりです。
畑がまとまってる
作業効率が良くなるという意味です。
畑へ移動する時間ロスがなくなります。
例えば、1haの畑を借りる場合でも、0.5haずつ離れた2箇所よりも1箇所に集中してるほうが良いです。
陽がある
陽があるというのは、竹やぶや山影などで日照時間が短くならないという意味です。
日照時間は作物の成長や品質に大きく影響します。
特に果樹では色づきや糖度に関係します
平ら
畑の地形が平坦であるという意味です。
平らな畑では、脚立の掛け方や農機の入り方を気にしなくて済みます。
また、水はけや土壌の均一性も良くなります。特に果樹では、高さや角度によって収穫量や品質が変わることがあります。
早場
畑の気温が高くて、作物の収穫時期が早いという意味です。
早場の畑では、市場に先行して出荷できるので、高値で販売できます。
また、病害虫の発生も遅れることがあります。
特に果樹では、ぶどうなどの夏果は早場が有利です。
ただし、早場にはデメリットもあります。
例えば、遅霜にあたりやすいことです。
遅霜とは、春先に気温が急に下がって霜が降りることです。
遅霜は花や新芽を傷めて収量や品質を低下させます。
また、色づきや糖度が入りにくいこともあります。
終わりに
いかがでしたか?
以上が、僕がおすすめする新規就農する地域や畑の選び方です。やりたい農業に合わせて、生産量が多い地域や同じことをしている人の多い地域を選ぶことが大切です。
また、都心部に近い地域や畑がまとまっている地域、陽がある地域や平らな地域、早場の地域などもメリットがあります。
もちろん、これらはあくまで僕の経験や考え方に基づいたもので、絶対的なものではありません。
最終的には、あなた自身が納得できる地域や畑を選ぶことが重要です。
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
参考になりましたら幸いです。
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written by 農業、始める