お礼肥え+秋季剪定が、どうしてもやりたくなる話
収穫後の9月は、来年の木の生育を左右する大事な時期です。
お礼肥えと秋季剪定をすることで、
- 貯蔵養分を増やして春先に枝が伸びるようにする
- 実をつけたい枝を充実させる という目的があります。
実際に具体的な作業について、お話ししていきます。
目次
お礼肥えとは?
収穫後に木に栄養補給することです。 木は実をつけて疲れています。
そこで「ありがとう」と言ってあげるのがお礼肥えです。
お礼肥えの効果
木に貯蔵養分が蓄えられます。
貯蔵養分とは、木の中で蓄えられている炭水化物(でんぷん、糖など)のことです。
この貯蔵養分を使って、春先に芽を出したり枝を伸ばしたりします。
貯蔵養分が多いと、しっかりと春先に芽が伸びます。
逆に貯蔵養分が少ないと、芽が伸びなかったり枯れたりすることがあります。
お礼肥えのタイミング
9月にするのがベストです。 なぜなら、
- 根がまだ少し伸びていて栄養を吸収しやすい
- 気温が下がってきて木が休みモードに入るので秋伸びしない という理由があります。
秋伸びとは、枝の伸びが止まっていたのにまた伸びてしまうことです。
秋伸びした枝には花芽がつきませんし、冬の寒さで枯れやすくなります。
夏の盛りに肥料をあげると秋伸びしてしまうので注意しましょう。
秋季剪定とは?
9月に枝を切ることです。切る枝は徒長枝です。
徒長枝とは、太い幹から真上に向かって伸びている枝のことです。
秋季剪定の効果
木全体の日当たりが良くなります。
日当たりが良くなると花芽が立派になります。
実をつける枝が立派になります。
また、秋季剪定をすることで木の樹勢を弱める効果もあります。
樹勢を弱めるとは、栄養を使う枝の数を減らすことです。
そうすると、残したい枝、実をつけたい枝のために貯蔵養分を使うことができます。
その枝を充実させて、来年、芽が伸びるときにすっと伸びてくれます。
秋季剪定のタイミング
秋季剪定は9月にするのがベストです。 なぜなら、
- 葉がまだついていて貯蔵養分を作ってくれる
- 木の樹勢を弱めることで来年の花芽の発育を促す という理由があります。
葉が落ちてから剪定すると貯蔵養分が減ってしまいますし、 木の樹勢が強すぎると花芽がつきにくくなります。
終わりに
いかがでしたか?
収穫後は体を休めたいものの、来年に向けて始まっています。
もう少し頑張りたいところですね。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
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written by 農業、始める