ゼロから農地を確保するには?【これが王道】
「就農したいけど、農地ってどうやって借りるの?」
「なかなか農地が見つからない」 と悩んでいませんか?
私も農業法人にいたときそうでした。
地域は決まってるけど、 最初にどうやって農地借りたらいいのか 分からなかったんです。
でも、新規就農者さんと話してみると、 みんな同じパターンで借りてたんですよ。 私も結局、そのパターンでした。
これが一番確実に農地を確保できる方法です。
今回の内容をご覧いただくことで、 具体的に農地の確保の流れをつかめます。
目次
ゼロから農地を確保するパターン
それでは早速、本題です。 ゼロから農地を確保するにはどうしたらいいでしょうか?
先に結論を言いますと、2点あります。
- 研修先からの紹介
- 農業委員会からの紹介
研修先からの紹介
一番の王道は、研修先からの紹介です。 見ず知らずの人に畑を貸す人は少ないです。 だから、研修先で信頼関係を築くことが大切です。
私は研修先から荒れた2反のぶどう畑を借りました。 これが1つ目、研修先からの紹介です。
農業委員会からの紹介
そして、市役所の農業委員会へ行って、 農地借りたいって言ったんです。 このとき、5年先の営農計画書を作ってくださいって言われました。
つまり本気なのか?ってことですよね。 これが2つ目、農業委員会からの紹介です。
でもここまで聞いて、
「希望してた地域内なんだけど、その農地がちょっと残念な場合はどうしたらいい?」
と思うかもしれません。
そんなときは短い期間だけ借りましょう。
3年とか。 その間に、近所の畑を狙います。
どうやって?
同じ新規就農者さんがやってたことを紹介しますが、 農家さんのお手伝いをして、相手を弱らせるんです。 楽させるんです。
私は意図してやってはいないです。 けど、結果としてこれと同じことが起きました。
以上がゼロから農地を確保するパターンです。
農地って買うべき?借りるべき?
次に、農地って買うべき?借りるべき? これが2つ目のチャプターですが、
結論は借りるべきです。 なぜなら、
- 借りた方が安い
- こっちの都合で返せる
逆に言うと、購入してしまうと、
- 畑の価格が高すぎる
- 借りてくれないし売れない
※農業する前提で話しています。 転用するとかそれに関しては話は別です。
借りた方が安い
2023年4月10日の日本農業新聞によると、 田畑の価格は28年連続で下落しています。
もう地主にとって農地は負債です。
賃料もお互いの合意の上で勝手に決めて良いです。 私は10a10,000円で設定してます。年間で。どんな畑も。 だから、2反5畝なら2万5千円、8畝なら8千円。 1haなら10万円
でも記事にも書いてありますけど、 畑10a108万で買ったら、年間1万で借りてた場合108年間分に相当するわけですよ。 108年は生きてられない。 借りてたほうが安いです。
ここまで聞いて、
「タダでいいって言われたけど?」
と思うかもしれません。
でもお金は少額でも払いましょう。 タダより高いものはないというか、怖いものはないです。 色々言われる場合があるし、 払っているという既成事実を作っておく意味でも大事です。
以上が1つ目。借りた方が安いです。
こっちの都合で返せる
自分の都合や予定で、畑を返却することができます。 条件が悪くてもとにかく今借りたい! なら借りて、他に条件がいいところが出てきたら返す。 それができるから借りておいたほうがいいです。
以上が2つ目。こっちの都合で返せるです。
ここまで聞いて、
「でも借りてたら、急に返してって言われることない?」
「果樹とか植えて大きくなってきて返却とかキツイ」
「買ったほうがいいでしょ?」
と思うかもしれません。
もちろんあります。私も経験してます。 そのときは潔く返却しました。 もったいないって思うかもしれませんが、
そのペースを上回るぐらい毎年畑の相談が来ます。 やってくれんか?と。 返却してくれって言われたのも、この15年近くやってきて、3箇所だけです。畑の圃場は60箇所ぐらいあります。
以上が農地って買うべき?借りるべき?の話でした。
どうしたら畑の相談が来るの?
でも先ほどの話で、 どうしたらそんなに畑の相談が来るの? と思うかもしれません。
以前お話ししたポッドキャスト [つき合いづらい農家から信頼を得るには?] にも書きましたが、
特に、畑によく出ることが大切です。 ちゃんと草刈り、ちゃんと収穫までして畑を回してたら 信頼度が上がって、お話しが来ます。
終わりに
いかがでしたか?
農地を借りる最初が一番ハードルがあるかと思います。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
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written by 農業、始める