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手っ取り早く、売上を上げるには?【僕が就農当時やったこと】

手っ取り早く、売上を上げるには?1

売上をすぐに上げたい?

「農業の売上をすぐに上げたい」
「早く生計を立てられるように軌道に乗せたい」
って思ったことありません?

自分もそうでして、就農当時はかなり焦りみたいのがありました。
「来年こそはバイトやらずとも、農家として自立したい」
って思ったり。

でも売上を上げるとは頭でわかってはいても、具体的にはどんなことしたらいいのか?
ピンと来ていませんでした。
そんな中、畑で農家さんとお茶してたときに売上を手っ取り早く上げる話が出たんですね。
それを聞いた時に、「これって、農業特有の売り方だよね」って思って、
他の業種ではなかなかそうはいかないけど、農業だからこそ出来るんだなってそこで気づきました。

ですので、今回の内容を聞いていただくことで、なるべく遠回りせずに売上を上げるための観点が得られまして、
自分の理想とする農業に一歩近づくヒントになるかと思います。

農業で生計を立てたいあなた、
早く農業で売上を上げたいあなた
にとって参考になれば幸いです。

話の流れとしては、

  • 手っ取り早く、売上を上げた僕の方法
  • この方法の注意点
  • 僕が考える対処法
    でお話ししていきます。

最初の結論のところが重要なので、始めの2,3分だけでも十分です。

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手っ取り早く、売上を上げた僕の方法

先に結論をお伝えしますと、
面積を広げたってことです。

もうシンプルですよね。
面積を広げることで、収穫量が増えて、出荷できる量が増えて、売上が増えた。
こうして僕は就農当時、売り上げをあげました。

結果、就農2年目の売上は倍になり、3年目は就農1年目の3倍の売上になりました。

高く売ることはしないの?

ここまで聞いて、「単価を上げて、お客様に高く買ってもらうってことはしないの?」
って思われるかもしれませんが、
単価を上げて高く売るよりも、手っ取り早いのは売る量を増やすことです。

単価を上げるって、結構ハードルが高いです。
農産物で、キロ500円が相場なものが、キロ1000円になるかというとなりません。
たとえ、キロ1000円で売っても売れる量が少なくなって、逆に売上が落ちることだってあります。

  • キロ500円×100キロ=5万円
  • キロ1,000円×20キロ=2万円

それよりは、キロ500円のものを倍近く栽培して、出荷したほうがあっという間に売上は上がります。

手っ取り早く、売上を上げるには?2

売り先はどうしたの?

ここまで聞いて、「でも出荷量が増えても売り先が無いとどうしようもなくない?」
って思われるかもしれませんが、おっしゃる通りです。

ただ、ここが農業特有の売り方というか、農業ならではの良さがありまして、
それが農協出荷です。

どんなところが?

農協はすべて引き取ってくれます。
お金に変えてくれます。
ならば、どんどん出荷すれば売れ残りってことがありませんので、
いかにたくさん量を出荷するか?が重要になります。

他の業種だとなかなかそうはいかないですよね。
取引先からの受注があって、その量しか出荷できない。
ラーメン屋さんは翌日のラーメンのためにスープ仕込んだり、具材を用意したりしても
翌日お客さんがほぼ来なかったら、それらがほとんど無駄になってしまう。

けど農業の場合、農協はすべてを買い取ってくれる。
これは安心できますよね。


市場単価は下がらない?

「そうはいっても、たくさん量が市場に流れるとキロ単価が下がっちゃわない?」
って思われるかもしれませんが、
一個人の農家の出荷量が倍になったところで、市場からしてみたら微々たるものです。
値崩れは起こさないので、そこは大丈夫だと思います。

農協は価格の変動が大きいでしょ?

確かに変動があったりします。
ここはお米や野菜農家さんの場合は影響されやすいと思います。
ただ、果樹農家からしてみたら、単価が半分まで落ちることは僕は経験したことありません。

仮に安くなったとしても、出荷した全量を無条件で引き取ってくれる農協出荷の強さはあるのかなと思ってます。

まとめ

いったん振り返っておくと、
手っ取り早く、売上を上げた僕の方法
面積を広げたってことです。

面積を広げることで、収穫量が増えて、出荷できる量が増えて、売上が増えた。
こうして僕は就農当時、売り上げをあげました。

以上が1つ目のチャプター、手っ取り早く、売上を上げた僕の方法の内容でした。

手っ取り早く、売上を上げるには?3

この方法の注意点

ここまで聞いて、
「いや、畑の面積をまわすのは今が精一杯だよ」
「畑を増やしたけど、手が行き届かなくなった」
っていう方、いらっしゃると思いますが、おっしゃる通りでして、
この方法って良いところもあれば、悪いところもあるんですね。

それが次の2つ目のチャプター、この方法の注意点の内容に入っていきますが、
その注意点をいくつかあげると、次のとおりです。

  • 就農初期に有効
  • 生産性は下がる
  • 雇用するしない問題
  • ブランドは育たない

ひとつずつ、みていきます。


就農初期に有効

なんでそう考えるかというと、
農業を始めたてのころは、なかなか畑が見つからない状態じゃないですか。
少なかったり、もっとやりたいのに手持ち無沙汰なときがあったりすることもあります。

そんな状態のときなら、畑の話が来たらとびついて簡単に規模拡大できますよね。
労力も全然問題ないから、結果として収穫量に結びついて売上にも繋がります。

逆に言うと、ある一定規模になると畑が増やせなくなって、手一杯になって、
そういった売上の上げ方が難しくなっていきます。

生産性は下がる

いままで3枚の畑だけに注力すれば良かったのが、畑が増えて10枚になったと。
でも労働力としては変わらずなので、自然と畑一枚あたりにかけられる時間や労力は少なくなります。
結果として、単位面積あたりの生産性は下がっていきます。
これは秀品率の低下にも繋がっていきます。

雇用するしない問題

前のポッドキャストでもお話ししましたが、家族経営してて外部の人を雇用するとなると、かなり人件費がかさみます。
畑が増えて手一杯だから、人を雇用してやろうとしても、そこには自然災害のリスク、その人の仕事力のリスクがあって、
なかなか考えさせられると思います。

僕も就農当時は「畑が増えたら、そこをスタッフに任せていけばいいでしょ」って安易に考えてました。
けど、農業は体力や技術が必要だったり、自然リスクがつきまとう。
定年後の人をたとえ安く雇ったとしても、そこまでの戦力にはならないし、むしろこっちが介護する身になったりします。

となると自分たちだけの労力だけでうまくまわそうと。
これが一般的な農家さんの実情です。

ブランドは育たない

あなたの農園の価値は育ちません。
これこそ直接お取引だったり、個人のお客様向けに販売することで価値は高まっていくと思いますが、
農協出荷、市場出荷だとエンドユーザーにはあなたの農園名は何も届かないし、届いたとしても求めてもいません。
あなたがどんな農業をしたいかで、売り方とかが変わってくると思います。

まとめ

ここで話を振り返っておくと、
この方法の注意点
それは次のとおりです。

  • 就農初期に有効
  • 生産性は下がる
  • 雇用するしない問題
  • ブランドは育たない

以上が、2つ目のチャプターの内容でした。

手っ取り早く、売上を上げるには?4

僕が考える対処法

ここまで聞いて、
「ほんと、最初のうちだけなんだね」
「農業始めたてならいいけど、それ以降はどうしたら?」
って思われるかもしれません。
それが次の最後のチャプター、僕が考える対処法の内容に入っていきまして、
実際に畑の面積を増やして、売上が上がったならそこから次に考える売り方として
次のように考えました。
実際、僕もここの状態です。

  • 個人のお客様へ訴求していく
  • 人を育てる
  • 仕組みを考える

ひとつずつ見ていきます。


個人のお客様へ訴求していく

もう自分の農園のブランドを高める、露出を高めるってことです。
この農園はどういうところなのか?どういう思いでやってるのか?
ってところを世間へ訴求、個人のお客様へ訴求するわけです。

これはすぐに出来るものではありませんが、地道にコツコツと積み重ねていくほかないかなと。
だからこそ、ブランドが成長できると思ってます。

人を育てる

生産性を上げるために、農家としての栽培技術や判断を養っていくことです。
そして、ちゃんと畑単位面積から、きちっと収穫量を得られて、秀品率も高めていくことが大切だと考えます。

仕組みを考える

自分自身だけができるってなると、そこに属人化しちゃうので、
なるべく素人さんでもすぐに生産力を発揮してもらえるように、そこは仕組みを作っていきます。

派遣さんで初めましての方でも、その仕組み、方法なら誰でも農作業が進んでいけるようになれば、
圧倒的に効率がいいですし、生産性があがりますよね。

まとめ

僕が考える対処法

  • 個人のお客様へ訴求していく
  • 人を育てる
  • 仕組みを考える

終わりに

いかがでしたか?

こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
あなたにとって、僕のこれまでの学びや経験、考えが参考になれば幸いです。

それではまた別のコンテンツでお会いしましょう。
終わります。 

「もっと、農業に夢中になっちゃおう。」
みなさんに、もっと、農業に夢中になっていただきたい想いで、
いろんな農業に関する情報発信をしています。
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ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める

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