剪定が分からない人は、まず何をすべきか?
みなさん、剪定講習会へ行ってはみたものの、
そこではわかっても、自分の畑に戻ると剪定の仕方が分からなかったりしたご経験ありませんか?
剪定初心者の方や、ご経験あっても一年前の作業だから
「また覚え直しだよ…」って方も多いですよね。
今回の記事を読むことで、剪定の取り組みがスムーズになるかと思います。
みなさんにとって、剪定の苦手意識が無くなれば幸いです。
僕も、ゼロから農業始めて15年近く専業農家としてやってきました。
その当初の経験も踏まえながらお話ししたいと思います。
目次
剪定が分からない人は、まず何をすべきか?
先に結論を言うと、
とにかく切ることに慣れること。
です。
理由
「何それ?」って思われるかもしれませんが、
まずはたくさん切ることで慣れていき、自信がついていきます。
剪定の具体例
具体的には2つの方法がおすすめです。
- 先端をハサミでひたすら切る。
- 徒長枝もノコギリでひたすら切る。
この2つはわかりやすいんで、頭を使わず、ただ切るだけ。
たくさん切ることで慣れていきます。
当時の僕の剪定の仕方
僕の中では剪定できるステージが3つありまして、それも踏まえてお伝えします。
最初は、
切り方はハサミがメインでした。
今では剪定の手順としては、「木の全体を見る」→「のこぎりで切る」→「はさみで切る」ですが、
当時はとにかく、ハサミだけの剪定をしてました。
特に一番気になっていたのは、枝の先端の切り方。
「先端から3本くらい強い枝が伸びてたら、
伸ばしたい方向の枝一本だけにするんだ。」
そんな切り方ばかりしていました。
あとは、徒長枝をとにかく切りまくる。
このときの僕は、とにかく剪定しているのが楽しかった。
「できてるぞ!自分!」って自信がついたのはこのときです。
あまり切れなかったときが、第一ステージ。
切れる自信がつき始めました。
そうはいっても
ただ、ここまで聞くと、
「樹勢関係なく切ると実がつかなかったり、
樹形がめちゃくちゃになるんじゃない?」
と思われるかと。
その通り。
数年後どうなるか?
徒長枝というよりも、背中から上に伸びている枝はすべて切り払ってたので、太枝が日焼けしちゃいまいました。
皮がボロボロになって、しまいには枯れる始末。
人って自ら痛い目に遭わないと、実際に遭遇しないと、
理解が深まらないですよね。
ハサミ剪定ばかりやってたら、
ずるずる長い枝ばかりが多くなって、
根元側に枝がなくなってました。
禿げあがっちゃっていました。
そこで、ノコギリの必要性を感じます。
ここから、自分でも自信を持って切れるようになりました。
樹形と樹勢を意識して切れるようになったときです。
これが第二ステージでした。
主張(まとめ)
ここで一旦、話をまとめていくと、
剪定が分からない人は何をまずすべきか?
→とにかく切ることに慣れること。
頭を使わずとにかく切るのが大切です。
どうやって剪定が早くなっていった?
さらに話を進めると、
自信はついたものの、どうやって早くなっていったのか?
を考えてみました。
どうしてテキパキできるようになったのか?
→最終的には絶対ダメっていう枝しか切らなかったから。
他はちょっと目をつぶるというか妥協してみてください。
もちろん、
時間をかけてでも納得がいくような剪定ができることが、大前提です。
理由
なぜなら、理想系を頭に思い描ける第二ステージを経験してないと
本当に不必要な枝が見えてこないと思います。
本当に不必要な枝が見えてきたら、それだけを切ってみる。
ほかはちょっと目をつぶる。妥協してみてください。
そうすることで、スピードあがります。
具体例
さっきの経験談の続きです。
畑がどんどん拡大しちゃってて、
剪定が間に合わない規模にまでになりました。
当時は、花が咲いて授粉してから、再度剪定したりもしました。
そんなときに、いかに早く効率よく剪定できるか?を必死に考えていました。
おそらく、そこでスピードは鍛えられたと思います。
もう最低限、要所要所しか切らない。というスタンスでした。
これが第三ステージでした。
いかに枝を残しつつ、余計な枝を切れるかをずっと考えていました。
ここからわかること
みなさんのなかで、絶対こうしたくない、こうなってほしくないっていう
ネガティブな枝を切ることに集中するといいと思います。
例えば、木を高くしたくないとか、
こっちの方向に伸ばしたくないとか、
この枝に実がつくようにしたい、
それを邪魔する枝はどれだ?
その観点で枝を見ていくと、自ずと作業スピードが上がるかと思います。
ただ、スピードと正確性は相反するので、スピード重視ならある程度、正確性は妥協することになりますけどね。
まとめ
どうやってテキパキできるようになったのか?
→本当に不必要な枝だけを切るようになった。
いかがでしたか?
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
参考になりましたら幸いです。
もっと、農業に夢中になっちゃいましょう。
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ご覧いただきまして、ありがとうございました。
written by 農業、始める