農作業で疲れちゃう意外な原因は？ 【とくに真夏】
目次
農作業で疲れる原因は？
農作業をしていると、体を動かすことで疲れが出てくるのは当然ですが、それだけではないんです。 実は、以下の３つのことが農作業で疲れる原因になっている可能性があります。
- 太陽を浴びてる
- ジュースを飲む
- タバコを吸う
これらのことがどうして疲れる原因になるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
太陽を浴びてる
太陽を浴びてると疲れる原因は、主に以下の３つです。
- 水分不足
- 紫外線
- 日焼け
水分不足
太陽を浴びていると、体温調節のために汗をかきます。
汗をかくと水分が失われて、血液が濃くなります。血液が濃くなると、酸素や栄養素の運搬が滞ります。
すると、酸素不足や老廃物の蓄積によって、疲労感が増します。
紫外線
太陽の紫外線は、肌だけでなく目にもダメージを与えます。
目に紫外線が入ると、活性酸素が大量に発生します。
活性酸素は体内の敵をやっつける役割もありますが、過剰になると正常な細胞も攻撃してしまいます。これを酸化ストレスと言います。
酸化ストレスは脳の神経細胞にも影響し、自律神経のバランスを崩します。自律神経が乱れると、心拍数や血圧が上昇し、全身的な疲労感を引き起こします。
日焼け
これは、肌の表面だけではなく、深層部までダメージを受けます。
日焼けした肌は炎症反応を起こし、赤く腫れたりヒリヒリしたりします。
これは体が回復しようとしている証拠ですが、同時に体に負担もかかっています。
また、皮膚呼吸ができなくなりますし、水分も失われやすくなります。
日焼けがひどい場合は、回復に時間もかかります。
私も農業法人時代に太陽を浴びすぎて、家に帰ってきたら倒れるように寝てしまったことがありました。
太陽は農作物にとって必要なものですが、人間にとっては過剰になると危険なものです。
ジュースを飲む
農作業で汗をかいたり、喉が渇いたりすると、つい甘いジュースを飲みたくなりますよね。
でも、ジュースを飲むと疲れる原因になるんです。
ジュースに含まれる糖質は、一時的に血糖値を上げてエネルギーを補給します。
しかし、それと同時に脳内のドーパミンという物質が減少します。
ドーパミンは元気ややる気を感じさせる脳内物質ですが、分泌量が低下すると、「元気が出ない」「体がだるい」「寝ているのに眠い」などの症状を引き起こします。
甘いものを食べると一時的に気持ちよくなるのは、別の脳内物質であるβ-エンドルフィンが分泌されるからです。
しかし、これも長続きしません。
血糖値が下がればβ-エンドルフィンも減少し、ドーパミンも低下したままなので、再び疲れを感じます。
私もジュースを飲んで元気になろうとしたことがありましたが、逆効果でした。甘いものは疲れを取る方法ではありません。
タバコを吸う
喫煙者は、ストレス解消やリラックス効果を求めていますが、実はタバコは疲れる原因になっています。
タバコの煙には高濃度の一酸化炭素が含まれています。
一酸化炭素は血液中の酸素と結合してカルボキシヘモグロビンという物質を作ります。
カルボキシヘモグロビンは酸素を運ぶ能力が低く、喫煙すると酸素不足になります。酸素不足になると、筋肉や脳などの組織が十分に働かず、疲労感や息切れが起こります。
喫煙している人はほぼ確実に酸素運搬能力が低下しています。
さらに激しい運動を行うことも困難になりますし、持久力も低下します。
私は喫煙者ではありませんが、周りの人を見ていて思います。タバコは体に良いことは何もありません。
農作業で疲れない対処法は？
農作業で疲れる原因を知ったら、次は対処法を知りたいですよね。
ここでは、私が実践して効果があった対処法を紹介します。
太陽から身を守る
太陽から身を守るためには、以下の３つのことを心がけましょう。
- 長袖長ズボン帽子を着用する
- サングラスや日傘などで目を保護する
- 日焼け止めクリームを塗る
水の補給とビタミン摂取
水分補給は、太陽を浴びて水分不足になった体に必要な水分とミネラルを補給することです。
水分補給には、水やお茶などの無糖飲料がおすすめです。
ジュースやスポーツドリンクなどの甘い飲料は、糖質の摂り過ぎに注意しましょう。
水分補給は、喉が渇いたと感じる前に行うことが大切です。
喉が渇いたと感じるときには、すでに脱水状態になっています。
水分補給と同時にビタミンCも摂取すると良いです。
ビタミンCは、活性酸素を除去してくれる抗酸化作用があります。
これは、体内で合成できないので、食事やサプリメントなどで摂取する必要があります。
ビタミンCは柑橘類や野菜などに多く含まれていますが、加熱や酸化に弱いので、生のまま食べるか、すぐに食べることが望ましいです。
私は水分補給とビタミンC摂取をすることで、体調が良くなりました。水分補給とビタミンC摂取は農作業の基本です。
木陰で休む
太陽から身を守るだけでなく、心身のリラックス効果もあります。
木陰では気温や湿度が低くなりますし、木々から発せられるフィトンチッドという物質が空気中に含まれます。
フィトンチッドは自然免疫力を高めたりストレスを軽減したりする効果があります。
木陰で休むときは、深呼吸をしたり目を閉じたりして、心地よい自然の音や香りを感じましょう。
私は木陰で休むことで、気分がリフレッシュしました。木陰で休むことは農作業の楽しみです。
睡眠や休息も大切
農作業で疲れる原因と対処法をお話ししましたが、最後にもう一つ大切なことをお伝えします。
それは、睡眠や休息です。
睡眠や休息は、体や脳の回復に欠かせません。
睡眠や休息中には、自律神経が副交感神経優位になり、ストレスホルモンの分泌が抑えられます。
また、活性酸素の発生も減少し、細胞への攻撃も減少します。
さらに、免疫力が高まり、細胞の修復や代謝が活発になります。
成長ホルモンやメラトニンというホルモンも分泌されて、筋肉や神経などの組織の回復や再生を促します。
睡眠や休息は、疲れを取るだけでなく、健康や美容にも効果的です。睡眠や休息は農作業の必要条件です。
終わりに
いかがでしたか？
今回は、農作業で疲れちゃう意外な原因と対処法についてお話ししました。
農作業で疲れる原因は、
- 太陽を浴びてる
- ジュースを飲む
- タバコを吸う
でした。
対処法は、
- 太陽から身を守る
- 水分補給とビタミンC摂取
- しばらく木陰で休む
でした。
そして、睡眠や休息も大切だということをお伝えしました。
これらの対処法を実践すれば、残暑が続く暑い中でも、農作業してても疲れにくくなります。ここぞというときに頑張れるような人になれます。
疲れやすいでお悩みのあなた、特に夏場、すぐに弱ってしまうあなたにとって参考になれば・お役に立てれば幸いです。
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written by 農業、始める