3月のすももの農作業内容を確認しとく。
![3月のすももの作業](https://i0.wp.com/nougyou.net/wp-content/uploads/2023/02/20230227_1.png?resize=1024%2C576&ssl=1)
みなさん、春めいてきて、蕾をふくらんできましたけど、
「そういえば3月ってすももの農作業、何をしたらいいんだっけ?」って思いませんか?
自分も就農当時のころは、一年前のことだからこれからどんな作業が待っているかを毎回確認していました。
今回の内容を読むことで、3月のすももの栽培がしっかりとわかるようになります。
![](https://i0.wp.com/nougyou.net/wp-content/uploads/2023/03/ffeb0b14d392af68b8407f5a8716ece0-1.png?resize=1024%2C213&ssl=1)
目次
3月のすももの農作業は何をしたらいいのか?
- 剪定した枝を片付ける
- 2月に出来なかった防除を行う
- 草の管理
- すももの花粉とり(メイン)
![3月にすももを植え付け](https://i0.wp.com/nougyou.net/wp-content/uploads/2023/02/20230227_2.png?resize=1024%2C576&ssl=1)
剪定した枝を片付ける
おそらく、みなさんは畑に落ちていないとは思いますが、
まだ落ちている場合には、雑草が生えてくる前に片付けましょう。
何故かというと、
雑草が生えてくると、枝に絡まってきて、拾うときにかなりの労力がかかります。
僕もさんざんこれで苦労してきました。
でもやってしまっています。
スタッフにも迷惑かかります。
何らかの理由で片付ける時間が無い場合
せめて、畑の中でまとめておいてください。
山にしておけば、一箇所にまとめておけば、一本ずつ拾うよりは楽です。
片付けるってどこに?
ご家庭の庭で栽培されているのであれば、お住まいの地域のゴミ出しルールに則って出してください。
僕の住んでいる町でも、剪定枝の回収が月一であります。
農家さんであれば、枝は燃やす、もしくはチップにするのが良いかと思います。
実は、屋外で燃やす、焼却するのは違法です。
ただ、簡潔にいうと農家さんは問題ありません。
![ぶどうの作業](https://i0.wp.com/nougyou.net/wp-content/uploads/2023/02/20230227_5-1.png?resize=1024%2C576&ssl=1)
2月に出来なかった防除を行う
これは僕、個人的なタスクです。
3月にずれ込むこともあります。
萌芽前に行う防除でして、理想は2月上旬までです。
なんの防除?
カイガラムシ対策とふくろみ病対策です。
特に、ふくろみ病対策はこの防除がかなり重要なので、必須です。
どんな農薬を使うの?
僕は、
- スプレーオイルを50倍希釈(カイガラムシ対策)
- チオノックフロアブルを1000倍希釈(ふくろみ病対策)
を使います。
この二つを混合して散布します。
ただ注意することがありまして、
どんな注意かというと、2つあります。
- 2度がけしないこと
- スプレーオイルを水に溶かしてから、チオノックを入れること
![ぶどうの摘粒作業](https://i0.wp.com/nougyou.net/wp-content/uploads/2023/02/20230227_6.png?resize=1024%2C576&ssl=1)
2度がけしないこと
厳密にいうと、スプレーオイル限定の内容です。
一度散布して農薬が乾いてから、またかけるのがNGです。
オイルを重ね塗りするようなものなので、カイガラムシを息できなくさせるだけでなく
木にも負担がかかります。
なので、
「あの木やったっけかな?」とか思って、再度かけるというのはやめましょう。
スプレーオイルを水に溶かしてから、チオノックを入れること
順番を守りましょう。
これ何でかって言うと、シンプルに言うと、ちゃんと混ざらないからです。
補足
この農薬散布は、とくにすもものソルダムにはかけむらの無いようにしましょう。
なんでか?
ソルダムはふくろみ病が出やすいからです。
もちろん、大石とか他の品種にも出やすいですけど、(でもあとエンジェルくらいかな)
ソルダムは出やすいんですよね。
以上が2つの注意事項ですが、あとひとつ加えると
理想は晴天が続く日に散布したほうが効果があることだけ
お伝えします。
![おいしいすもも](https://i0.wp.com/nougyou.net/wp-content/uploads/2023/02/20230227_3.png?resize=1024%2C576&ssl=1)
草の管理
冬場に雑草のギシギシとか生えてたら、かなり存在感を増す時期です。
作業の邪魔になるようでしたら、草刈り、もしくは耕運して除草しておきましょう。
あと、人によっては畑の外周を除草剤まく方もいらっしゃいます。
まだ背丈が低いうちに散布することで、まんべんなく効果を発揮するかと思います。
ちなみにこの草の管理は、僕は今月は行いません。
なぜかというと、非効率だから。
てんてんと目立つ雑草だけのために乗用モアを
走らせるのも、もったいなくないですか?
なぜかというと、時間もかかるし、燃料もかかるから。
それなら全体の雑草が生えてから、草刈りをした方が効率的だなと思います。
おそらく4月のすももの授粉が終わって、摘果に入る直前に草刈りすると思います。
すももの花粉とり(メイン)
これがメインイベントです。
絶対に適期を逃せない作業ですし、これで一年が決まります。
なんでかというと、
花粉が十分にとれないと、すももにちゃんと受粉できないじゃないですか?
受粉できないと、実がつかない。
つまり、収量に影響するわけですよ。
すももはただでさえ、実がつきにくい果樹です。
たくさん花粉があったほうが心の安心があります。
もちろん、そのあとの授粉作業もしっかりやらないといけませんけどね。
![すもも「貴陽」](https://i0.wp.com/nougyou.net/wp-content/uploads/2023/02/20230227_4.png?resize=1024%2C576&ssl=1)
まとめ
ここで、最後にふりかえっておくと
3月のすももの農作業は何をしたらいいのか?
・剪定した枝を片付ける
・2月に出来なかった防除を行う
・草の管理
・すももの花粉とり(メイン)
終わりに
いかがでしたか?
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
参考になりましたら幸いです。
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ご覧いただきまして、ありがとうございました。
written by 農業、始める
![](https://i0.wp.com/nougyou.net/wp-content/uploads/2023/03/ffeb0b14d392af68b8407f5a8716ece0-1.png?resize=1024%2C213&ssl=1)