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兼業農家のすゝめ【無理がありません】

兼業農家のすゝめ1

「農業やっていくなら、まずは兼業農家になったほうがいいですよ。」
というお話です。

その理由はご存知の通り「安定」するからであって、
じゃあ実際に農業だけだとどんなリスクがあるのか?というと
それが次のとおりです。
・自然災害
・収量不確実
・鳥獣害被害
・市場価格低迷
これはもうみなさん、周知のことだと思います。

「じゃあ、専業農家ってやっぱ厳しいの?」
「農業一本で食べていくのってきつい?」
って思われるかもしれませんが、無理ではありません。

ただやはりリスクを考えたり、ましては農業を始めようとしている人からしてみたら、農業で十分な売上が立つまで、まずは兼業でいくことをおすすめします。

なんで最初は兼業農家がいいの?

僕が農家になった経緯を振り返ってみると、就農3年目ぐらいまでは兼業農家だったんですね。
他にバイトしながらやってました。

バイトがあったからこそ、心の余裕も生まれましたし、農業をやってこれたと思ってます。
長期的にみたら専業を目指して、ただ初めのころは兼業でやるのがおすすめです。

そうはいっても、売上が1日の出来事で半分以下、もしくはほぼゼロになることを考えるとゾッとしますよね。

ならばどうしたらいいのか?

農業を始めたころだけでなく、ずっと「兼業農家」としてやっていくことも現実的かと考えます。

正直、もともと兼業農家に対してはマイナスイメージで、
なんか「農業一本でやってないんだ」って感じで本当の農家じゃないみたいじゃないですか。

ただ、ある人たちの議論を取り上げた記事や論文を読みまして、現実問題、農業は兼業があってるなって思えるようになったんですね。

兼業農家のすゝめ2

どんな内容なの?

兼業農家は雑草だと主張する人の記事を読みました。

確かに大規模にやって効率的にやって所得向上させるのは大事。
そのためにも土地を手放さない兼業農家を排除するべきという考え。
その前者の人に対して反論した人もいて、
後者の主張としては
兼業農家は大事な存在、むしろ副業するのが普通とのこと。

ここから僕が出した結論としては、
農業が主、農外が副のかたちが、いちばん農家として持続的
だと考えました。

「いや、農外が多い方が自然リスクとか影響されにくいし、そのかた手間で農業するほうが続くんじゃない?」
って思われるかもしれませんが、確かにそう思いますよね。

兼業農家のすゝめ3

第二種兼業農家は熱量がない

実際に多いのは農外所得が多い第二種兼業農家です。

そもそもなんで、第二種兼業農家が増えたか?というと
70年代までは専業農家、第1種兼業が多い。
80年代から第2種兼業が増えた(→他の仕事の方が儲かるし、キツくないよ)

これは自然な流れだと思いますし、やはり稼げる職種を主にしたい気持ちもわかります。

しかし、00年から第2種兼業がどんどん減っていきます。
第1種や専業になるんじゃなくて、そもそも、もう農業やめた、やってられないってなって加速していきます。
何故か?
米価の低迷によるものです。

もうここに本質が現れてて。
農業に対しての熱量がないですよね。

結果どうなるか?

というと中山間地からは人が少なくなって、都市部に流れて行って、地域が衰退すると。

一方、農業を主軸に置いていれば、メインの仕事に対して熱量はある。
ひょいっと他の仕事へ行ったりしないと思います。

農業で生きていきたいという人も、無理なく地域ごとに参加もしますし、
兼業することで自然リスクも分散できる。
なので、
「農業が主、農外が副のかたちが、いちばん農家として持続的」
だと考えました。

兼業農家のすゝめ4

いろんな形の兼業農家

また、兼業農家といってもいろんな形があると思ってます。
観光農園も農業+観光業
六次産業化も農業+加工業
畑が道路に面してたら農業+不動産業

他の産業を見てみても、
トヨタも自動車+金融+住宅とか

農業経営を安定させるため、続けるためにも「兼業する」ことをおすすめします。

終わりに

いかがでしたか?

こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
あなたにとって、僕のこれまでの学びや経験、考えが参考になれば幸いです。

それではまた別のコンテンツでお会いしましょう。
終わります。 

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ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める


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