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農園のファンを増やすなら?【バヤシさんの農業とSNSを例に】

農園のファンを増やすなら?1

「自分の農園のお客さんを増やしたい」
「直接個人のお客様に販売することで、売上を上げたい」
って思ったことありません?

自分もまさにそうでして、昔から今もずっとそうです。
で、試行錯誤しながら悩んでます。

そんな中、クリエイターエコノミーのイベントに参加しまして、
SNSを使って価値、仕事を生み出していくという内容でした。

その登壇者に、個人で世界一のチャンネル登録者2億人がいる、ミスタービーストというユーチューバーが所属してる事務所のCEOリードさんという方と、
あと日本一のtiktokerのバヤシさん5400万人がいらっしゃいました。

その中で僕なりにSNSを使って農園のファンを増やすといった、農業に落とし込める点を考えてみたり、
それを踏まえた上で僕がなんでSNSやってるのか?の備忘録として
今回お話ししていきたいと思います。

ですので、今回の内容をご覧いただくことで、
農業でSNSを使う理由が明確になりまして、結果としてあなたの農園のファンが増えていく方向が定まり、
あなたの理想とする農業が出来るヒントになればと思ってます。

直接のお客様ともっとつながりたいというあなた
SNSをどう使えばいいのかわからないあなた
にとって参考になれば幸いです。

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SNSがファンづくりに有効な理由

先に結論をお伝えしますと、

  • きっかけがつくれる
  • 親近感を覚えてもらえる
  • 応援してもらえる

ひとつずつ見ていく前に、いったん流れを知っておいた方がいいかと思うので、
SNSでの人の流れってこんな感じです。

認知してもらうため
きっかけづくり(表示数、再生数)

親近感を覚えてもらう(定期更新)

応援してもらう
ファンになってもらう

どのステージでもそうですけど、そこから農産物を買ってもらえる

では一つずつ見ていきます。

農園のファンを増やすなら?2

きっかけがつくれる

考えてみてください。
農家さんってめちゃくちゃ多いんですよ。
例えば農家さんをパン屋さんだとしてください。
となりもパン屋さん、そのとなりもパン屋さん
みんなおいしいパンを作ってる。
こだわりのパンを作ってる。
そんなパン屋さんが、ちいさな部落内に50人近くいることを考えると、
「どこのパン屋さんに入ろうかな??」って
迷いますよね。

どこであなたは選ぶか?

それが
デザインだったり、雰囲気だったり、知ってるお店だからだったり、知り合いがおすすめしてくれたからだったり、
いろんな理由が出てきます。
となると、
「どう知ってもらうか?」「注目してもらえるか?」が
とても大事になってくる。
パンの勝負じゃ無くなってくる。
みんなおいしいんだから。

じゃあ、どうしたらいいのか?
それが今ではSNSというツール、道具を活用するということ。
ネット上で「私はこんなパン屋さんですよ」と発信することで、
そのパン屋さんのデザインだったり、雰囲気だったり、想いだったりが誰かの目に留まります。

そうやって知ってもらう、認知してもらうきっかけづくりがSNSでは出来ます。


親近感を覚えてもらえる

そして、「よさそうなパン屋さんだな」って少しでも興味もらえると、
きっとその人はもっと知りたくなります。
それが2つ目のステージでして、親近感を感じるようになっていきます。

その人のアカウントページへ行ったり、これまで発信してきたことを見に行ったり
していって、
「もっとこれからも見てみよう。」
「チェックしていこう」
ってなったら習慣化されて、それがどんどん蓄積されていくと
親近感が湧いてきますよね。
「今日はあたらしいパンを作ったんだね。おいしそう」
「パンに対して熱い想いがあるんだな」
って思ってそのパン屋さんのことをどんどん知るようになるのがいいですけど、
定期的にそのパン屋さんをSNS上で見ているだけでも、
自然と習慣化されていくのが、人間というものです。

他の例は?

そのパン屋さんが発信してた情報に
おいしいパンの作り方って感じで
役に立ったものがあったとします。
すると、それを見た人が
「こういうパン屋さんがいるんだな」
ってなって、
「もっと有益なものがあるかもしれない」
ってなって定期的にチェックするってこともあります。


応援してもらう

そして、いよいよ「もうそこのパン屋さんに一度は行ってみたい!」
ってなってなると、それが3つ目のステージ、応援したくなる状態でして、
目の前に横並びにパン屋さんが50軒ぐらい並んでいる中でも、
SNSで見てきたそのパン屋さんに、迷わず入ってお客様になっていくと。

ファンになっているわけです。

なんでこんなことがわかるのか?っていったら、
僕自身がそういう状態を何度かSNSで経験してるからなんですね。
自分の行動を考えてみたら、「そういうことか」と。

どのステージでも購入機会あり

もちろんですけど、
最初の段階で「なんかおいしそうなパンないかなー」って探してる人が
たまたまそのパン屋さんを見て、
「一度買ってみるか」って購入するケースもあります。

でもやはり理想としては、ファンになっていただけると
長くにわたって関係性を気付きあげられるかと思います。
結果として、そのお客様の満足度、充実感はかなり上がりますよね。
ご自身が納得した上で、そのパンを買って食べて「おいしい」となって、
暮らしの一部にパンを食べる楽しみ、喜びが生まれる。
素敵だなと。
もちろん情報発信自体、コンテンツを楽しんで喜びが生まれたり、
親近感が湧いて、つながりを感じられて喜びが生まれたりと、
すべてのステージにおいて喜びが生まれるきっかけになってるんですね。

すてきじゃないですか?
最初僕はスタッフ向けに剪定動画作ってましたけど、
このことに気づいてからは「人の暮らしの喜びづくり」のためにSNSを通じて、農業の情報を発信していくようになりました。
こちらとしても農産物の購入につながるケースもありますしね。

まとめ

いったん振り返っておきますと、
SNSがファンづくりに有効な理由

  • きっかけがつくれる
  • 親近感を覚えてもらえる
  • 応援してもらえる

じゃあ、具体的にはどうやって農業でSNSを使ったらいいの?ってなりますよね?
SNSやってる方はわかると思うんですが、
さきほどのステージのうち、一番難しいのが最初の「きっかけづくり」なんですね。
これって表示数だったり再生数だったり。

僕もそうでした。
最初youtubeやったとき7回とか2回とか、0回のときもあって、それが2週間近く続きましたしね。
嫌になりますよね。
だからどうしたら「きっかけづくり」がうまくいって、フォロワーまで獲得できるようになるのか?というヒントとして、
実際にフォロワーを増やした、バヤシさんの例をヒントに、僕なりに農業に落とし込んでみました。それが次の2つ目のチャプターに入っていきます。

農園のファンを増やすなら?3

バヤシさんの例をヒントに

  • 絶対に喜ぶコンテンツづくり
  • 定期更新

絶対に喜ぶコンテンツづくり

バヤシさんは「すべてのコンテンツをバズらせる」目的で、料理動画を作ってるとのこと。
これは自分が作りたいじゃなくて、見るひと、相手に対して絶対に喜ぶ、楽しんでもらえるのはなんだろう?って徹底的に考えてたからだと思ってます。
なので、農業に落とし込んでみると、一般の人が見たい農業とは?知りたい農業とは?を常に考えてコンテンツをつくることが大切かと思いました。
実際、バヤシさんは他のアカウントで日本の農家のvlogを発信していくとも言っていて、当たり前の自然の美しさだったり、畑での営みの清々しさの魅力を引き出そうとしてるのかなと思いました。

なんで日本の農家のvlogをバヤシが?って
思われるかもしれませんが、実はバヤシさん農業やりながらtiktokやってたんです。

え!?かなり大変じゃない?
時間あるの?
って思っちゃいますよね。
その具体的な流れが、次の2つ目の定期更新の話に入っていくんですけど、


定期更新

バヤシさんは毎日2年以上、料理動画を撮影して編集して、毎日アップしていたと言ってました。
もう定期更新どころじゃないですよね。
僕もこうして動画撮って編集してますけど、かなり時間とられるし、きついところもあります。
これだけのフォロワーを得る人のマインドがタフというか、すごいなぁと。
しかも農業やりながら。

具体的な1日の流れって?

農繁期とか朝5時になすを収穫しはじめて、
農作業しながら「どんな料理、動画にしようか」って考えると。
で、農業は午前中までで午後になったら
スーパーに買い物行って、料理動画を自宅で2、3時間撮影して、
動画編集も2、3時間するのがルーティーンだと言ってました。

こうしてちゃんと発信のほうにも時間をとっていたのがすごいと思いました。
しかもこの2年以上も、SNSからの収益は全くない状態で、tiktok1000万人に
なってても一銭も入ってこないと。

ただ、これからにベッドしてて(賭けてて)、やはり人を集められている状態というのは
何かしらビジネスにもつながるはずという思いでやってたようです。
これって、「人の集まらざるところ、繁栄なし」って言葉どおりですよね。
人がいる、アテンション、注目があるから、広告が見られる、発信力がうまれる、
そして、その発信者をより認知されるようになりますよね。

話それちゃいましたけど、
人の目に触れるために、とにかく数をこなしていたというエピソードはかなり学びました。
そして、定期的、毎日更新されるから、自然とみる人も習慣化されていって、
親近感を覚えていくようになっていくわけです。

まとめ

バヤシさんの例をヒントに

  • 絶対に喜ぶコンテンツづくり
  • 定期更新

ここまで聞いて、フォロワー増えないとダメ?って思われるかもしれませんが、
多いことにこしたことはないですけど、数少なくても大丈夫です。
僕の実際の例があります。
Xでもフォロワー50人とかで、すもも買いたいって人いましたし、
Youtubeゆびあぐりでも、登録者200人ぐらいのときに、おなじくすもも買いたいって人がコメント残したり、電話してきたり、農園にきたりしました。
YouTubeでも別に「すもも売ってます!買ってください!」なんて宣伝もしてないし、
農園名も一切明かしてないのに、紐づけてないのに、ググる人はググって特定していただきました。
動画内に色々ヒントは写してましたけどね。

ここで重要なことは、さっき言いましたけど、「売ってない」んですよ。
これなんで、売ってないのに「買いたい」ってなってるのか当時、不思議で。

それが3つ目のチャプター、目指すべき方向の話に入っていくんですが、

農園のファンを増やすなら?4

目指すべき方向

  • 売らない
  • きっかけはショート、ファン化はロング

売らない

やっぱ人って「売ってますよ!」「買ってください!」って言われると身構えますよね。
自分自身で納得して買いたい、判断したいんで、「売らない」ってスタンスは必要かと思います。
あくまでSNSで発信することは、人の流れづくり。
あなたのコンテンツの中に人の流れができて、
その人が「あ、栽培してる野菜をここで買えるんだ」って気づかせる動線づくりだと思ってます。
目に留まるところにさりげなく農園のリンクを置いておくだけぐらいです。

きっかけはショート、ファン化はロング

これバヤシさんも言ってましたけど、そうはいってもtiktokやショート動画はファンになりにくい傾向にあるとのことです。でも拡散力は半端ないと。
一方、長いコンテンツyoutubeだったりポッドキャストのほうが視聴者のエンゲージメント、満足度、充実度が高まってファン化しやすいと。けど一方であまり拡散力はない。宣伝力がない。

ですので、まず知ってもらうきっかけづくりとしては縦型動画、ショート動画だったり、X(旧ツイッター)で広めて、もっと見てみたい、知りたい、って人はこちらにという流れでyoutubeやポッドキャストに流していくのがいいんじゃないかと思ってます。

なかでも、この耳で聞くというポッドキャストは、かなり視聴者の方と密な関係を感じやすくなると言われてるようなので、それもあって僕もポッドキャストやってます。

まとめ

目指すべき方向

  • 売らない
  • きっかけはショート、ファン化はロング

終わりに

いかがでしたか?

こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
あなたにとって、僕のこれまでの学びや経験、考えが参考になれば幸いです。

それではまた別のコンテンツでお会いしましょう。
終わります。 

「もっと、農業に夢中になっちゃおう。」
みなさんに、もっと、農業に夢中になっていただきたい想いで、
いろんな農業に関する情報発信をしています。
【ゆびあぐり】のSNS一覧
https://lit.link/yubiagri

ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める

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