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最短で農作業を身につけるには?【僕が経験済み】

農業の始め方

みなさん、何で農作業を学ばれますか?
本?テレビ?YouTube?農業の学校?
でもその通りにやっても、うまくいかないことありません?

この記事を読むことで、遠回りせず、無駄な時間をかけずに
農作業を身につけていく方法がわかるようになります。

僕も、ゼロから農業始めて15年近く専業農家としてやってきました。
その当初の経験も踏まえながらお話ししたいと思います。

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最短で農作業を身につけるには?

  • 農作業をする畑の地域の農家さんに教わること。

です。

そもそも、そこで育つ?

やっぱ、その土地ならではの気候、畑の土質、クセとかは
何十年も農業やってる人がよくわかってるんですよね。

栽培の方法以前に、その場所、その土地で栽培できるものをまずは知っておくべきです。

失敗談1

就農当時、ほうれん草を栽培してました。
しかし、野菜を作ったことがなく、本や動画で見よう見まねでやってみました。
その通りにちゃんとやったものの、結果としては上手く行きませんでした。

そんなとき、まわりの農家さんとお話ししたときに、
「ここの地域の畑は、砂地だからもっと堆肥を入れた方がいいよ。」
と言われました。

僕は初めて、自分のやっている畑が砂地という性質を自覚し、
水はけバツグンだからこそ、灌水をたくさんしないといけない
という事実に気がつきました。

早速、コメリで堆肥を買ってたくさん入れてみました。
そしてホウレンソウを再度育ててみたところ、
上手くいきました。

失敗談2

当初、僕はブルーベリーを育てたかったです。
しかし、そこの地域はぶどう畑のみ。

本に書いてあるとおりにやれば、できるにはできるけど、
かなり労力とお金がかかってしまいました。

例えば、ブルーベリーに適した酸性土壌にすべく、硫黄華を毎年まいたり、
株元には蒸散防止のために稲ワラを敷いたりしました。

けれど、水ストレス症状が多発してしまいました。

困っていたところで、周りの農家さんに相談。
すると、「やっぱ砂地だから水やりやらないと大変だよ。」とのアドバイス。

本に書いてあることが通用せず、水やりにかなり時間が取られる日々でした。

以上の2つの失敗談から学んだのは、
そこの地域で栽培されているものなら間違いない。
けど、栽培されてないのは何か理由があるはず。
というものでした。

おさらい

ここで一旦、話をまとめていくと、
二つのケースとも、
「栽培技術以前に、その気候で栽培できるのか?」を
周りの農家さんから聞いておくべき。ということです。

自己流で何年もかけて上手くいくよりは、
数分周りの農家さんに聞いた方がすぐに先に習得できますよね。

ここでようやく技術面の話になります。

農業の始め方

栽培の仕方を学ぶ最短の方法は?

これもやはり、周りの農家さんに聞くのが一番最短で農作業が身につきます。
先ほどの例と同じで、
そこの土地のことをよくわかっているからです。

なぜなら

本やYouTubeとか、その通りにやってもうまくいかないことありません?
他の県へ行って、すばらしい栽培方法をお持ちの農家さんから教わる。
けど、その通りにやってみてもうまくいかない…
ってことありませんか?

なぜなら、「その土地ならではの栽培方法がある」からです。

すももを例に出しますと、すももは春先の遅霜の被害に遭いやすい品目です。
ですので、栽培しようとする地域は遅霜に遭いやすい?大丈夫?ということを
しっかりと把握しておかなければなりません。

野菜だったら、冬場の最低気温は大丈夫なのか?夏の暑さは大丈夫なのか?
といった、作型に合わせて栽培できる品目を変える必要もあります。

以上の説明を端的に表した言葉が、「適地適作(てきちてきさく)」です。
適した土地で栽培するのが、最も楽で質のよいものが収穫できます。

ですので、まずは周りの農家さんにそこで栽培されているものを選んで、教わるのが最短で身につきます。
行政も、JAも指導してくれます。ノウハウの蓄積あります。

どうしても、この作物をつくりたい?

そうは言っても、その作物をどうしても栽培したい方もいると思います。

結論としては、その作物の産地で就農するのが、一番近道です。

しかし、もう就農する場所決めちゃってたり、どうしてもこの土地で出来ないこともあるかと思います。
とにかくまずは、農業する畑で栽培できるかどうか試してみましょう。
ただ、野菜なら一年試行錯誤できますけど、果樹だとかなり年数かかっちゃいますよね。

どうしましょうか?
ポッド栽培?そのへんで1、2本栽培してみる?

果樹の場合、僕なら、その地域で栽培されているものを栽培しながら、
新しい作目を並行で取り組んでみます。

その地域で栽培されているものでお金にしつつ、あらたな品目も取り入れる。
うまくお互いに年間スケジュールが合うかどうかも探る。

だけど注意してね。

僕の場合、初期はブルーベリー農家を目指していましたが、並行してすももを栽培し始めたら
すもも農家になっちゃいました。


一方で、週末農家を3、4年やりながらラベンダーを栽培できるかどうか
試していた農家さん(古郡さん)もいらっしゃいます。

県外から引っ越してきて、その土地で農業をする方もいらっしゃいます。
その場合、まず、何をしたらいいでしょうか?

これまでの結論通り、最短で農作業を身につけるなら、その土地の農家に教わるのが最善です。
ただ、現実的に畑のあてが無い方が大多数かと思います。

その場合の選択肢は?学校?法人?


農業の始め方

県外から農家になる最短の方法は?

  • 農業生産法人でまずは働くのが最短。

それも実際に稼ぎにいってる農業をしてる法人がいいです。
中には、サブ部門的に農業を行っている会社もありますので、そこは注意したほうがいいです。

理由

実践的な農業をしてて、稼ぐ農業を経験できるから。
就農したい土地にある法人なら、なおオススメです。

ただ、農業の学校がダメということではなく、
あくまで最短で農作業を身につけるには、体動かしてやったほうが
いいんですよね。

みなさん、新しい職場でお仕事されるとき、
これまでの経験がほとんど通用しなかったりしますよね。

同じ業界にいました!っていっても、じゃあやって。って言われて仕事できませんよね。
そこの会社のやり方をイチから学ばなければならない。
OJTを通じて、その会社の仕事に馴染んでいく。

で、わからないことは周りの人に聞けば、実践的な答えが返ってくる。

農業も一緒で、学校は座学は学べる。農作業も学べる。すべてしっかりと学ぶことができる場所です。
ただ、
じゃあやって。って言われて農業できますか?
これができないんです。

ご実家に入って親に教わったり、法人でやり方を教わったり、
またイチからなんですよね。

であれば学校行かずに、いきなり法人や農家の元で動いたほうが
断然最短だと思いませんか?

知識はどうやって覚える?

わからないことが出てきたら、本で調べたり、聞いたりすればいいです。
やりながら学んでいけばいいんです。

農業学校は、意味が無い?

そんなことはありません。
僕は行けるんであれば行ってみたかったです。

先ほどいったように、座学は学べる、農作業も学べる、すべてをしっかりと学べる場所ですし、
なによりも同期、仲間ができるっていうのが最高ですよね。

でも僕は当時、すぐにでも農家になりたかったんで、法人選びました。
焦る必要がない人、時間に余裕がある人は学校が行っといた方がいいです。

いろんな農法や農家さんにもあって、世界、視野は広がりますし、
その中でやりたい農業をみつける時間がありますし。

仲間がいるからいろんな話もできる。

ということです。

まとめ

いかがでしたか?
改めてまとめますと、
最短で農作業を学ぶには、就農する土地の農家さん(または農業生産法人)に教わるのが良いです。

参考になれば幸いです。
もっと、農業に夢中になっちゃいましょう。

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ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める。

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