おいしくするための栽培の秘訣は?
「おいしい農産物をつくるには何をしたらいいんだろう?」
「どんな栽培をすれば喜んでもらえるのかな?」
って思いますよね。
自分もそうでして、法人にいたころはいろんなセミナーに行ってました。
〇〇農法とか、△△農法とか。
そして「この水を1000倍に希釈して畑へ全面散布すると、糖度があがるよ。」って
商材を売っていたり。
今でこそ、15年近く農業やってきたから気づきましたが、
おいしさを大きく決める要因を理解出来てなかったから、あれこれ情報を仕入れては「そうなんだ!」って感銘を受けていたんだと思います。
逆にこれを今でも知らなかったら、いろんな肥料や液肥に手を出したり、高額なものを買っては「あれ?あまり効果ないかも?」ってなったりすると思います。
(大抵の場合、「数年間、使い続けてくださいね」って言われるのがオチ)
おいしいものを栽培したいあなた、
これから農業を始めるあなた
にとっても
参考になれば幸いです。
※今回のお話しは果樹農家目線でのお話しになります。
目次
おいしくするためにやってること
当たり前のことですが、次のとおりです。
- 樹上完熟
- 適正着果
- 草生栽培
- 枝数を多め
樹上完熟
果樹の場合、やはり早もぎよりも成らせた状態で熟させたほうが、どんどん糖度も上がり、柔らかくなります。
もちろん、出荷する際にはトラックの揺れに耐えられるぐらいの固さは必要です。
適正着果
たくさん実をつけておくと、木がひとつひとつの実にあげられる栄養分が少なくなってしまいます。
それよりは、厳選した実にたくさん栄養を送ることで、糖度が上がります。
草生栽培
耕して草を管理していく清耕栽培よりも、草を生やして刈っていく草生栽培のほうが、糖度が上がるとされています。
山梨の果樹試験場のデータからも紹介されていました。
枝数を多め
つまりは葉っぱの数を多くするということです。
一枚一枚が光合成をしてくれるので、その分栄養がつくられて、果実へも送られます。
特別な農業資材とかは使う?
使いません。その理由としては
- 普遍性がなくなるから
- ずっと高いものを使うことになるから
普遍性がなくなるから
誰がやってもおいしいくだものがつくれるところを意識すると、誰もが手に入れられて、誰もが使用している資材で栽培できたほうが、
これから農業を始める人にとっては有益だと思います。
ずっと高いものを使うことになるから
大抵、特別な資材は高かったりします。
それを使って効果を実感したら、ずっとそれを使い続けることになって、経費が圧迫していく要因になると考えてます。
微生物資材とかは?
使いません。
某微生物資材のセミナーへ参加したとき、講師の方が「微生物資材を使っても、そこまで大差ありません」という研究結果を示されてから、興味がなくなってしまいました。
去年(2023)はどうだった?
特に印象的だったことは、
- 剪定できなかったすももの成り具合
- ぶどうの晩腐病(ばんぷびょう)
剪定できなかったすももの成り具合
やはり剪定しない分、木は落ち着いてくれて、着果量も増えました。
その分、枝の伸び具合は弱くなってしまったので、樹勢回復させる必要はあります。
ぶどうの晩腐病(ばんぷびょう)
人手が足りずにしっかりと防除できませんでしたので、結果として収穫期に多発してしまいました。
改善していきたいことは?
- ちゃんと畑に手をいれる
- ちゃんと防除する
終わりに
いかがでしたか?
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
あなたにとって、僕のこれまでの学びや経験、考えが参考になれば幸いです。
それではまた別のコンテンツでお会いしましょう。
終わります。
「もっと、農業に夢中になっちゃおう。」
みなさんに、もっと、農業に夢中になっていただきたい想いで、
いろんな農業に関する情報発信をしています。
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ご覧いただきまして、ありがとうございました。
written by 農業、始める