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農産物の単価だけに目がいってませんか?

農産物の単価だけに目がいってませんか?1

「単価が高い農産物をつくっていれば儲かるんじゃない?」
「なんで単価が低いものをつくってたりするの?」
って思いますよね。

自分もそうでして、就農する前「何農家になろうかな?」って考えてたとき、まっさきに
「とりあえず単価が高いものをつくろう」
って思ってました。
「国産で栽培した〇〇はキロ⬜︎⬜︎で売れるみたいだから、栽培しよう!」って。

でも実は、「キロ単価」ありきで考えてしまうと、あとあと痛い目にあったりします。
僕も実際に栽培してみて、気づいたりしました。

ですので、今回のお話から、栽培作物を選ぶ際のヒントになれば幸いです。

これからどんな農作物を作ろうか悩んでいるあなた、
単価が低い作物でも栽培していいのか不安なあなた
にとっても参考になれば幸いです。

農産物の単価だけに目がいってませんか?

確かに「単価」は大切ですけど、他に注目してもらいたい要素があります。
それが次の2つで、

  • 出荷量
  • 難易度

出荷量(ひとつめ)

ある面積あたり、どれだけの出荷量があるか?ということです。
どれだけ収量があるのか?でもいいです。

売上は「キロ単価」×「出荷量」です。

「キロ単価」が高くても、「出荷量」が低ければ、売上は少ないです。
逆に言うと、「キロ単価」が低くても、「出荷量」が高ければ売上が上がります。

例えば

野菜の方が単価が高いけど、面積あたりの収量は少なかったり。
すももの中で一番単価が高い「貴陽」であっても、他の品種「太陽」のほうが出荷量が多かったり。

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売上を伸ばすには

「単価」と「出荷量」のうち、多くしやすいのは「出荷量」です。
栽培面積を増やせば「出荷量」は多くなりますが、「単価」はそこまで上がりません。

メンバーシップでも話をしたことあるんですけど、
昔、農協の検査員をしてた人が農業やるようになって気づいたことがあるっておっしゃっったんですね。
それはいいものよりも量をつくならきゃってことだそうです。

もちろん質はどうでもいいのか?ってことじゃなく、
「いいものをたくさんつくる」って言いたかったんですね。

数は正義です。

僕の経験だと

すももをメインに栽培してまして、当時JAに出荷してました。
かなりの箱数を出して、「がんばったー」ってなりました。

その後、栽培してたぶどうの出荷が始まりました。
栽培面積でいうと、すもも4に対して、ぶどうは1の割合。

でもいざ出荷してみると、あっという間に1箱仕上がります。
すもも以上に出荷量が多かったんですね。
結果として、すももとぶどうの売り上げは同じぐらい。

まさに「出荷量」も大事なんだなって身をもって経験しました。

以上がひとつめ「出荷量」の内容でした。

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難易度(ふたつめ)

「単価が高いぞ」
「たくさん収穫できるぞ」
ってなっても、実際に栽培してみたら難しいどころか、無理なんじゃないか?ってことがあります。

どういったところが難しいのか?

  • 適地じゃない
  • 病気になりやすい
  • 鳥獣害の被害にあいやすい

先ほどのすももの例でも、単価が高い「貴陽」は収穫期になると、鳥に食べられやすいです。
それで全滅なんてことも本当にあります。
それがイヤで「貴陽」を切ってしまった農家さんもいるくらいです。

栽培品種を選ぶときは「実際はどうなのか?」っていうのを、現地の農家さんから聞くのが一番信頼できます。
本やネットでは出てこない情報がたくさんありますので。

単価が安くても

逆に、とても栽培しやすく単価もほどほどのものが、結果として売上をつくることがあります。
栽培しやすければ面積も拡大して、ひとつめの「出荷量」も大きくなって売上があがって億単位だったり。

その例はレタス、キャベツなどの大規模に栽培している高原野菜の産地ですよね。

以上がふたつめ「難易度」の内容でした。

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まとめ

「単価」以外に注目してもらいたい要素は

  • 出荷量
  • 難易度
    です。

同じような話で、取引先にも同じことが言えると思ってます。
高く売れる→単価ありきに目がいく

でも実際はそこまで売れなかったり、取引量は数箱程度だったり。
であれば、単価は安くてもたくさん出荷できるようにしたほうが
売り上げは上がりますし、収益も多くなると実感してます。


じゃあどこに注目すべき?

ここまで聞いて、
「実際にはどこに注力したほうがいいの?」
って思われるかと思います。

僕の中では
家族経営か法人経営か?
によって違うと思っています。

  • 家族経営→反収に注目
  • 法人経営(人を雇用)→時給に注目

こんな印象

家族経営では、1万円稼ぐのに、時給400円でめっちゃ働いている(25時間労働)。
法人経営では、時給1000円で働いて1万稼がないといけない(10時間労働)。

となると、働ける時間が少ない。
だから少ない時間で効率的に栽培、販売しなきゃならないですし、ここが意識の違いかと思います。

終わりに

いかがでしたか?

こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
あなたにとって、僕のこれまでの学びや経験、考えが参考になれば幸いです。

それではまた別のコンテンツでお会いしましょう。
終わります。 

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ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める


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