農業の時給を調べた→【気づいたら天を仰いでた。】
今、あなたの中で、「農業の時給どれくらいなんだろう?」だったり「農業で食べていけるかな?」って思ってません?
もれなく僕もそう感じてました。
だって、不安じゃないですか。
そんな中、時給に関して調べていたら国がデータをとっていました。
これを僕が整理して、時給が高い作物トップ3を露地野菜編、くだもの編でお伝えしたいと思います。
今回の内容をご覧いただくことで、時給が高い作型がわかるようになり、
今後の取り入れていく作物の参考になれば幸いです。
今回参照したのは、国のデータ(2007年)のうち、「収益性(農業所得)家族農業労働1時間あたりの金額」です。
なぜ、この項目に注目したかといいますと、家族でできる農業の規模が、ちょうど個人でこれから始めるにあたって一番近いため、参考になると思ったためです。
目次
農業の時給が高い作型(露地野菜編)
トップ3は以下の通りです。(2007年のデータ)
- 1位 レタス 2,042円
- 2位 はくさい 1,613円
- 3位 にんじん 1,590円
農業の時給が高い作型(くだもの編)
トップ3は以下の通りです。(2007年のデータ)
- 1位 おうとう(さくらんぼ) 1,702円
- 2位 キウイフルーツ 1,581円
- 3位 くり 1,313円
露地野菜とくだもの、共に最低賃金を下回っていなかったので、とても安心しました。
ここで質問
ここまでご覧いただくと、「時給が高い方がもうかる!」だったり、「高い作型だけやってればいいや」って思われるかもしれません。
ここであなたに質問します。
もし、これからお仕事をするときにどちらを選びますか?
- A: 時給10,000円の仕事
- B: 時給1,000円の仕事
これだけ聞くと、たいてい「A: 時給10,000円」を選ぶかと思います。
ここにひとつ、条件を加えてみると、
- A: 時給10,000円の仕事で、期間は7日間
- B: 時給1,000円の仕事で、期間は365日間
どちらのほうが、年間で収入がありますか?
答えは「B」です。
この仕事ができる期間というのは、
農業の場合だと「収穫できる期間」にあたります。
もうひとつ質問
一方、条件をかえて質問しますと、
- A: 時給10,000円の仕事で、いつ死んでもおかしくない作業内容
- B: 時給1,000円の仕事で、絶対に生きて帰れる仕事内容
極端な表現をしましたが、たいていの場合「B」を選ばれると思います。
お伝えしたいこと
以上より、何が言いたいか?というと
時給だけににとらわれないでください。
時給の金額だけで選んでしまうと、実際に作業してみたら「あれ、けっこうキツイぞ…」と後悔してしまうかもしれません。
なら、どこに注目するべきか?
それは「仕事内容」です。
仕事内容のどんなところに?
仕事内容っていっても、ざっくりすぎてわかりませんよね?
なので、以下の2点に注目してください。
- 作型のサイクル
- 作業内容
ひとつずつ、みていきます。
作型のサイクル
先ほどの質問の例ですと、どれだけの期間働けるのか?というところです。
わかりやすく、あなた1人で農業するとします。
- 農業の時給が高くても、少ない面積までしか出来ない→所得100万円
- 農業の時給が安くても、多くの面積ができる→所得200万円
こういった現象が起こりうります。
あなた1人でどれだけの規模ができる作型なのか?
手間暇かかる作型なのか?
粗放的にやれるのか?
そういったところを確認してみてください。
どうやって?
実際に農家さんのもとで研修できる機会があればそれが一番いいと思います。
もしくは、就農先の農政機関に相談するのも手です。
作業内容
先ほどの質問の例ですと、どんな作業内容を選びますか?というところです。
その作業はあなたの体に合っていますか?
肩や首が弱いと、果樹栽培は大変ですし、
腰が弱いと、野菜は大変です。
その果樹、野菜の中でも重労働を強いられるもの、危険をともなうものもあります。
あなたの中で納得いくものを見つけてみてください。
終わりに
いかがでしたか?
農業の時給は高いにこしたことはありません。それ以上に、作業内容、作型を加味しながら選んでいくことが懸命かと思います。
こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
参考になりましたら幸いです。
(参照元)農業経営統一調査のデータ
「もっと、農業に夢中になっちゃおう。」
みなさんに、もっと、農業に夢中になっていただきたい想いで、
いろんな農業に関する情報発信をしています。
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https://lit.link/yubiagri
ご覧いただきまして、ありがとうございました。
written by 農業、始める