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やさい農家のうらやましいトコ

やさい農家のうらやましいトコ1

「やさい農家?果樹農家?、お米、花とかどれがいいのかな?」
「決め手になる理由がほしい」
って農業を始める前には誰しもが思いますよね。

僕自身は先になんで果樹農家になったか?のお答えをしますと、地元の山梨が果樹産地だったからです。
自然とぶどうやももに目が行きまして、でも結果としてすももメインでやってます。

ただ確かに、「野菜農家ってどうなんだろう?」って思って、実際にやってみました。

色々と野菜の栽培体系を調べたり、身をもってやってみると、そこにはくだもの農家には無いいいところ、うらやましいところが見えてくるんですね。

今回はくだもの農家目線で野菜農家のうらやましいと感じたところを紹介していこうと思います。

果樹か野菜かでお悩みのあなた、
やっぱ野菜をやっておけばよかったと後悔したくないあなた
にとっても参考になれば幸いです。

やさい農家のうらやましいトコ

次の6つを挙げてみました。

  • すぐに収穫
  • 予定がたてやすい
  • 要望に応えやすい
  • 売上の機会がいくつも
  • 規模拡大しやすい
  • 単純作業

すぐに収穫

これが一番うらやましいところです。
畑準備して、その年に収穫できちゃう。
新規就農する人にとってみたら、一番のメリットです。

一方で果樹栽培では、苗を植え付けてからだと何年後かに収穫なんで、その間は無収入です。

やさい農家のうらやましいトコ2

予定がたてやすい

イニシャルコスト(始めに必要なお金)、ランニングコスト(運営していくお金)がわかりやすいです。
単位面積あたりの収量、売上もわかりやすいので、予定が立てやすくなります。
人も入れやすいです。

果樹の場合はわからないの?

ちょっとあいまいになってしまいます。
果樹だと、毎年同じ木の大きさでは無かったりするので、収量が見定まらいところが多いです。
もちろん成園になれば、ある程度わかりますが、ゆくゆく老木になると収量は落ちていきます。
ですので、たとえば10年間毎年の収量は一定ではありません。

確かに野菜の場合も、その年で収量が変化することがありますが、
10年間毎年野菜はほぼ一定です。
単位面積の収量は果樹よりも変動しにくい感覚があります。

要望に応えやすい

取引先から「これ作ってよ」って言われたとき、栽培可能な気候であればすぐに栽培できます。
マーケットインしやすいです。

一方、果樹だと「これ作ってよ」って言われても、植え付けてから何年後に収穫できるの?ってなります。
要望に応えたくても、すぐに対応できないのがもどかしいです。

やさい農家のうらやましいトコ3

売上の機会がいくつも

果樹だと1年かけて収穫、販売できるチャンスは1回だけです。
でも野菜だと1年のうちに何回も収穫できます。
それが果菜類だったり、葉物だったり、いろんな作物を組み合わせたりすることで、売上のチャンスがいくつも生まれます。

これがリスク分散にもなります。

例えば6月に自然・天候により作物の被害が出てしまったとします。
果樹だとその1回で、1年の収量がゼロになってしまっても、
野菜だとそのときの作物がダメでも、すぐに他の栽培が始められるので、収量が確保できます。


規模拡大しやすい

たとえばナスを栽培していて、他に同じ面積の畑を借りられたら、
翌年すぐに倍の面積、収量を栽培できます。
もちろん人員も予定が立ちます。
なので、規模拡大しやすいと思います。

これが果樹だと、他に同じ面積の畑を借りられても、
その畑の木がどれくらいの樹齢なのか?大きさなのか?本数なのか?によって収量の予定が定まりません。
人員も予定が立てられません。

単純作業

初心者でも作業ができるので、海外の人でも少しの説明だけで農作業をやってもらえます。
これはフランチャイズでの人の仕組みと一緒で、誰がやってもできるのがとても野菜の強みだと思います。

一方で果樹だと、技術が必要な農作業が多い気がしますので、なかなか初心者だと大変なところがあります。

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ふりかえり

やさい農家のうらやましいトコ

  • すぐに収穫
  • 予定がたてやすい
  • 要望に応えやすい
  • 売上の機会がいくつも
  • 規模拡大しやすい
  • 単純作業

まとめ

つまりは野菜栽培の方が経営がしやすいです。
実際、世の中の農業生産法人で野菜栽培が圧倒的に多いのはその理由だと思います。

すぐに売上がつくれる
10aあたりどれだけ売上、経費がかかるか明確
取引先に要望に応えやすい
リスク分散できる
すぐに畑を広げられる
どんな人でも畑がまわる

野菜農家はうらやましいです。

終わりに

いかがでしたか?

こんな感じで、農業にプラスになりそうなことをコンテンツにしています。
あなたにとって、僕のこれまでの学びや経験、考えが参考になれば幸いです。

それではまた別のコンテンツでお会いしましょう。
終わります。 

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ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める


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