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剪定する4つのメリット

剪定の種類

<更新日:2023/02/01>

みなさん、そもそも、なんで剪定をしなきゃいけないんだろう?って思いませんか?
「剪定のメリットってなんだろう?」「やらなきゃいけないの?」とか。
木が大きくなってきたら切ればいいやって思いますよね。

僕は果樹農家として、手入れされている木と放任された木を見てきて、
剪定するメリットというものを感じています。
その点をみなさんと共有できたらと思います。

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剪定する4つのメリットとは?

  • 自分好みの樹形がつくれる
  • 樹勢をコントロールできる
  • 病気になりにくい
  • 収穫できる枝が増える(果樹)

理由

・自分好みの樹形がつくれる

自然な樹形、枝の這わせ方など、周りの環境に適した木に仕立てられる。(庭木)
農作業の効率がよくなる。(果樹)

・樹勢をコントロールできる

木を大きくしたい、旺盛にしたければ、冬場にたくさん切れば樹勢を強められる。
木を弱めたい、落ち着かせたければ、冬場は少なく切って、夏場に切れば樹勢を弱められる。

・病気になりにくい

混み合っている枝が多いと、葉っぱもたくさんになって、風通しが悪くなります。
すなわち、病気になりやすい。
消毒する場合には、まんべんなくかかりやすくなります。

・収穫できる枝が増える(果樹のみ)

切ると、新しい枝が発生します。
新しい枝とは、花芽を持った枝のこと。(樹勢の強弱にもよりますが)
この花芽を持った枝には当然花が咲き、実をつけます。
当然、収穫できますよね。
なので、新しい枝が増えると、収穫できる枝が増えることになります。


剪定の種類

ただ、ここまで聞いて

剪定するメリットはなんとなくわかったと。
だけど、うちの木は剪定してなくても、それなりに木は落ち着いてるし、
果樹なんか毎年実をつけて収穫できるから、剪定の必要性感じないよって方もいるかと思います。

今のうちなら、特に問題はないかと思います。

ただ、健全な木であれば少しずつでも成長はしていきます。
木は上に上に伸びようとする習性、(以前お話しましたね)がありまして、
そのままにしておくと上の枝の葉が下の枝を影にします。

影になると、葉っぱが出なくなります。枝が枯れます。
山の木を想像するとわかりやすいんですが、
外側、上側には葉っぱがたくさんありますけど、
その内側には葉が出てないですよね。根本側は枝すらありませんよね。

果樹の場合だと?

果樹であれば、だんだん収穫できる位置が高くなってしまいます。
作業効率が悪くなりますよね。
よくあるのが柿の木とか、竹竿に入れ込みいれて一生懸命にとったり
するような状況です。

あとは、例えばある日、「木の大きさを小さくしたいな」って思って剪定すると、
原則、2年目以前の枝を切る場合には枝の分岐点で切るお話しましたが、
下側に枝がないので、低くすることができない。

仕方ないから途中で切ると、徒長枝がどんどん出るか、枯れ込むかの2通り考えられます。

たとえ下側に分岐用の枝があったとしても、強剪定になりうるので、木が暴れる可能性が高いです。
すこしずつ切って低くしていく分には問題ないですけどね。

ということは毎年、ハサミをいれる。剪定することになりますので、
やはり剪定は必要です。

まとめ

剪定する4つのメリット
・自分好みの樹形がつくれる
・樹勢をコントロールできる
・病気になりにくい
・収穫できる枝が増える(果樹)

みなさんに、もっと、農業に夢中になっていただきたい想いで、
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ご覧いただきまして、ありがとうございました。

written by 農業、始める。

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