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枯れ込まない太枝の切り方は?

みなさん、ふと枝を切ると切り口が広い分、枯れこんでしまわないか心配じゃありませんか?
だから、長めにふと枝を残して切ったり、農業の肥料袋をかぶせて枯れこみ防止にしたり。
なので、この記事を読むことで、枯れこむリスクが少ない方法を覚えていただけたらと思います。

これまで剪定してきて、実際に枯れこんだ木、枯れこまなかった木の違いが見えてきたので、
それをみなさんと共有していきたいと思います。

枯れ込まない太枝の切り方は?

治癒能力を最大限生かす状態にすること
ですね。

理由

これはどんな状態かというと、ブランチカラーを残してある状態です。
ブランチカラーとは、太い枝のつけ根に当たる部分でして、
少し盛り上がってたり、しわが寄ってたりすることが多いです。
そして、このブランチカラーには葉っぱの芽が休眠、内在してまして、栄養分を豊富に蓄積しています。

ですので、太枝を切ったときに、ブランチカラーの部分が残っていると、眠っていた葉っぱの芽がでてきます。
葉っぱがあるということは、そこに養水分が流れていって切り口がふさがりやすくなります。
よく、「カルスがのる」っていう表現をしますが、このことですね。

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具体例

では、具体的に考えていきますが、ここから2つの視点で説明していきます。
1つ目は「切る位置
2つ目は「切る手順
についてです。

切る位置について

まず、前者の「切る位置」についてお話します。
実際にふと枝のどのあたりを切ればいいかというと、
残したい幹から、気持ち数ミリ残す程度の部分です。

ふと枝の太さにもよりますが、
これが15センチくらい残して切ると、そこには葉っぱの芽があまりありませんので、新しい葉が発生しにくく、養水分の流れが行きにくく、枯れこむことが多いです。
逆に、残したい幹をえぐるように切ると、ブランチカラーをごっそり切除してしまうので、枯れこむ可能性が高まります。

繰り返しますが、具体的にふと枝のどのあたりを切ればいいかというと、
残したい幹から、気持ち数ミリ残す程度の部分です。

切る手順について

次に2つ目の「切る手順」についてです。
そのまま一度にふと枝を切り落とすと、上から切れ込みを入れていくにつれて、
ふと枝の重みで切り口が裂けてしまい、必要のない部分まで皮が剥がれ落ちてしまいます。

なるべく切り口の面積は最小限に、そして平らになるように切るのがポイントです。
ですので、まず、ふと枝の重みを少なくするために、残したい幹から2,30cmほどの部分で、ふと枝を切ります。

つぎに、ブランチカラーを残す位置で切りますが、下から上に向かってのこぎりで切れ込みを入れます。
そうしたら、その切れ込みよりも枝先側の上から切っていくと、残す幹の皮まで裂けることがなくなります。

とはいえ、僕自身は握りこぶしくらいの太さであれば、いきなり上から右手でのこぎりをいれて、左手はふと枝をしたから支えながら切り落としています。

ただ、ここまで聞いて

「冬場は葉っぱが出てこないから、長い間寒さにさらしてれば枯れこむんじゃない?」
と思ったり、
「寒いから太枝を長めに残して、寒さ対策で肥料袋をかぶせておきたい」
と思われる方もいらっしゃると思います。

確かに、気持ちはわかりますし、実際ブランチカラーを残したからといって100%枯れないとは言い切れないのも事実です。
大切なのは、「枯れこむリスクをいかに下げられるか」ということでして、
さらに「リスクを下げる」ための方法があります。

それが癒合促進剤です。
この癒合促進剤を切り口に塗ることで、リスクを下げることができます。

具体的な商品名をあげると、有名なのは「トップジンMペースト」ですね。
チューブになっていて、中の色はオレンジ色です。
ちなみにこれは農薬扱いになってまして、農薬は使いたくないという方は「木工用ボンド」でも
代用できます。

ただ、「木工用ボンド」は切り口を冷たい空気に触れさせない目的で使用しますので、
癒合を促進させるとなると、先ほどの「トップジンMペースト」がオススメです。

ちなみに、切り口に寒さ対策で肥料袋をかぶせて、ひもで縛るのは、確かに冷たい空気に触れさせないのに役立つかもしれません。
ただ、袋と木の間の空間は日中温まりますので、そこにわずかな隙間から虫が入ってきます。
ぬくぬくとしたいわけです。

となると、虫の害のリスクが高まりますので、オススメはできません。その虫が益虫であれ、害虫であれ、なんか不安が残ります。

まとめると

治癒能力を最大限に生かす状態にすること
つまり、「ブランチカラー」を残して養水分が流れ込む状態にし、「癒合促進剤」も塗っておくこと。
→枯れこまないふと枝の切り方

です。

いかがでしたでしょうか?
ぜひみなさんも、参考にしてみてくださいね。

written by 農業、始める。

https://youtu.be/4IXPLB7e2CI
https://youtu.be/HQpMJ90OEnI
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